4:絶ゴミ003 ◆59WingzUMY[sage]
2013/01/12(土) 12:43:28.95 ID:zcq42nJF0
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「なぜ、HCIAのエスパーがゴミ処理場に……?」
皆本は固まった。
車を飛ばしている最中に電話連絡を受けて、急遽、
皆本はこのゴミ処理用埋め立て地まで来たのだ。
「あんたのおかげでいつもゴミにまみれてんだから!」
「助かったのに文句言うなよ!」
そんな皆本を気にすることもなく、ゴミの山の上で二人の若者が口論をしている。
その横ではパイロットや飛行機の乗組員らしき人たちが首をかしげていた。
「あの……もしかしてキミたち、HCIAのエスパーじゃないかい?」
皆本は笑顔を作り、臭いをガマンして、二人の若者に声をかけた。
「……ん? おまえは?」
(むっ、なかなかのルックス……)
二人が皆本の方を振り向く。
「バベルの皆本光一(みなもと こういち)だ。
キミたちを迎えに行くように言われた」
「炎上寺由羅、HCIA所属、超度6の念動能力者(サイコキノ)よ」
炎上寺由羅と名乗った女が皆本に手を差し出す。
ゴミまみれの手を握るということに少し戸惑ったが、
皆本はなんとか笑顔を崩さず握手を交わした。
「『元』HCIAだろ。五味たむろ、超度6の瞬間移動(テレポート)と
超度2の念動(サイコキネシス)だ」
五味たむろは服で拭いてから手を差し出した。
もう開き直ったのか、皆本はためらいなく握手をした。
「それじゃあ、今からバベル本部まで送っていくから車に乗ってくれ」
皆本は二人を自分が乗ってきた車に案内した。
「あっ、ちょっと待って!」
そこで、由羅が立ち止まって何かを拾った。
「それは?」
「ミスター・ブーだ」
皆本の問いにたむろが答えた。
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