5:絶ゴミ004 ◆59WingzUMY[sage:saga]
2013/01/12(土) 12:44:29.57 ID:zcq42nJF0
「最近流行りのマスコットよ。飛行機の中にもあったけど、
一緒にテレポートしてたのかしら?」
「ああ、おまえが気に入ってるみたいだからついでにな」
そんな由羅とたむろのやりとりを見て皆本は思った。
(たむろくんは意外と気遣いができるのかな?)
そうして、一行は『ミスター・ブー』ごと車に乗り込んだ。
しかし――
ガタンッ
しばらく走ったところで、大きな音を立てて突然車の車輪が外れた。
「なっ、なんだ?」
外壁も崩れ、バベル所有の公用車はあっという間にスクラップに変わった。
「みんな無事か!?」
皆本が二人の安全を確認する。
信号機で停止する前の、徐行運転中だったのがせめてもの救いだろう。
車は炎上することもなくエスパーの二人にも怪我はないようだ。
「ええ。無事よ。でも、ここからどうやって帰れば……」
由羅が途方にくれた。この埋め立て島には電車が通っていないし、
車の通りが少なくタクシーもほとんど来ない。
「たむろくんは、瞬間移動能力者(テレポーター)だったよね?
悪いけどバベルまでテレポートしてくれないかい?」
「ちょっと待って余計なことを――」
皆本の提案に、なぜか由羅は慌てだした。
「しゃーねーな」
しかし、たむろは由羅の様子など気にも留めず瞬間移動能力を使った。
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「なぜだ!?」
皆本は目を疑った。
五味たむろのテレポートによって埋め立て地から一気にバベル本部まで飛んだ。
超度6でありながら超度6にも劣らないテレポートと言える。
しかし、目を疑った理由はそこではない。
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