7:絶ゴミ006 ◆59WingzUMY[sage:saga]
2013/01/12(土) 12:46:27.20 ID:zcq42nJF0
「それがたむろの能力なのよ!」
キレ気味で由羅が答えた。
「その能力がなけりゃ今ごろお陀仏だったろうが!」
たむろもキレ気味で応戦した。
「どういうことだ?」
皆本はいったいたむろの能力がどういうものなのかいまだに把握できない。
「なるほどねぇ……それじゃお披露目もかねて、能力テストしてみましょうか?」
不二子はにっこりと微笑んで言った。
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「来なよ、お嬢ちゃん」
帰国子女らしく、カモンのジェスチャーをして炎上寺由羅は挑発した。
「あたしが超度7と分かってるのに、ずいぶん余裕じゃない」
由羅の視線の先には赤髪の少女がいた。
背中まで伸ばした髪、歳のわりによく育った胸。
キッとにらみつける強い目つきが、男勝りだった小学生時代の名残を残す。
「薫(かおる)、今回は超能力を体外に出さずに戦うんだ、いいな?」
いくつも重ねられた強化ガラスの向こうから、マイク越しに皆本が指示を出した。
「了解、いっくぞー!!」
薫と呼ばれた少女は走りこんで一気に由羅との間合いを詰めた。
「おお、さすが薫クンだ。慣れない脚力強化でもかなりのスピード」
皆本同様に、強化ガラスの向こうにいる桐壺がつぶやいた。
「いえ、まだ超能力反応はありません」
そのつぶやきに朧が答えた。
「あれは、薫の生身の身体能力ですよ」
皆本も説明を加えた。
明石薫(あかし かおる)は皆本が担当する『ザ・チルドレン』という
エスパーチームの一人で、超度7……最高レベルの念動能力者だ。
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