過去ログ - 詢子「夢の中で何かあったような」
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2013/02/02(土) 12:17:52.69 ID:fVlzemOt0
知久「でもやっぱりなんにも憶えはないんだ。何だかそれが大事なことだった様な気はするんだけどね」
知久「大事って思ってるのになんにも憶えてないのも変な話なんだけどね」
詢子「…そっか」
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2013/02/02(土) 12:19:00.26 ID:fVlzemOt0
知久「おまじない?」
詢子「そ、おまじない」
預けていた身体を起こすと今度は腕を取って台所に向かう。
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2013/02/02(土) 12:20:15.27 ID:fVlzemOt0
ねぇここにはあの子が残してくれたリボンがあるんだよ。こんなに暖かいじゃない。
さっき抱きついたでしょ。頭を撫でたでしょ。なのに何で気がつかないかな?
「それが叶っても良いことだけが起こるとも言えません」
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2013/02/02(土) 12:22:01.68 ID:fVlzemOt0
おそらくは何気ない、私を心配しての一言だったのだろう。でも私はそれにまどかを責める響きを感じてしまう。
詢子「違う」
思っているよりは冷静に答えられたとは思う。それでも声に苛立ちの感情が零れる。
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2013/02/02(土) 12:22:49.88 ID:fVlzemOt0
ふうっ。ゆっくりと息を吸い込む。
詢子「うん。心配させてごめん。私ちょっと煮詰まってたかもしんないね」
詢子「けどちょっと話すには考えがまとまらないんだ。近々話せると思うからしばらくは1人で考えさせて」
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2013/02/02(土) 12:24:05.67 ID:fVlzemOt0
今ここにあるこれは間違いなく幸せのはずだ。
でもまどかのことを知ってそれは大切なものが欠けた色あせたものだと感じる自分がいる。
私があの子を思い出さなければこんなことは感じなかったのだろう。
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2013/02/02(土) 12:25:38.39 ID:fVlzemOt0
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何もかもを流してしまいそうな土砂降り。私たちは見滝原の体育館に避難している。
あいつが最近思い詰めてたのは知っていた。いつか頼ってくれるだろうと待ち続けていた。
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2013/02/02(土) 12:26:57.51 ID:fVlzemOt0
詢子「まどか」
階段を下りようとしていた後ろ姿を抱きしめる。その背中は一瞬私の手の中に暖かさを残した後、この間のようにその形を崩していく。
またダメなのか。いや!右手にまだ暖かさが残っている。
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2013/02/02(土) 12:27:43.64 ID:fVlzemOt0
詢子「出来が悪かったかも知れないけれど私はお前の母親なんだ!何にも出来ないかも知れないけれど何にも言わずに行くんじゃねぇよ」
詢子「あんたのことで一生後悔しても良い。でも何もかも忘れるなんて絶対に嫌だ!」
右手の光が一段と強くなる
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2013/02/02(土) 12:28:33.85 ID:fVlzemOt0
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2013/02/02(土) 12:29:25.05 ID:fVlzemOt0
その女の子は土手に腰掛けて物憂げに夕日を眺めていた。
あぁいたいた。あれからひと月近くが過ぎている。ちょっと待たせちゃったかな。
詢子「こんにちは。ほむらちゃん」
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