過去ログ - 貴音「くおど、えらと、でもんすとらんだむ」
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70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/04(月) 01:33:37.98 ID:ajpmhaxbo
管「し、しかし……マイクにはラストクイズの撮影の始まる直前に問題を渡したんだ。その後すぐに始まったからこいつはコントロールルームを出てない。 無駄知と打ち合わせる時間なんてなかったはずだ」

貴音「打ち合わせの時間など必要ないのです。彼はある『暗号』を使って、無駄知殿に答えを教えていたのです。それをこれからお教えしましょう」

貴音「警部殿、例のめもを……」
以下略



71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/04(月) 01:34:27.08 ID:ajpmhaxbo
管「な、なんだこれは?」

貴音「無駄知殿が死の際に握りしめていたものです。自分を裏切った犯人を告発するために……」

貴音「これは、犯人と無駄知殿の間だけで通じる暗号のめもなのです」
以下略



72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/04(月) 01:36:47.87 ID:ajpmhaxbo
コントロールルーム内のモニターに映像が映し出される。

貴音「重要な部分だけ見ていきましょう。管でぃれくたぁ、私が合図するまで早送りを」

管「おっし」
以下略



73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/04(月) 01:38:04.50 ID:ajpmhaxbo
…………。

 マイク「……デハ、お答えをドーゾ!!」

貴音「三問目、無駄知殿は2番を選び、不正解となりました。……念の為に、先々週の映像も確認してみましょう」
以下略



74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/04(月) 01:40:50.88 ID:ajpmhaxbo
貴音「……あなたは休憩時間中、といれに立つふりでもしてこんとろぉるるぅむを離れた。そして、落下ふろあにいる落田殿を殴って気絶させ、まっとに鉄串を仕込んだ」

貴音「らすとくいずの前に休憩時間に入ることを知っていたあなたは、細工を施す時間を確保するために、あらかじめ落下ふろあに置いてあったテープを隠しておいたのではありませんか?」

マイク「…………」
以下略



75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/04(月) 01:41:57.06 ID:ajpmhaxbo
警部「脅された?」

貴音「そうです。はじめは、ただ単に協力関係を打ち切られ、不正を暴露されそうになったからではないか――と思いました。しかし、それでは今回も暗号を用いて不正を働いていたことに説明がつきません」

貴音「そこで、協力関係は続けたままで、無駄知殿は舞来殿を脅していたのではないかと考えたのです」
以下略



76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/04(月) 01:43:04.40 ID:ajpmhaxbo
貴音「無駄知殿が会社社長であるというのが重要なのです。無駄知殿が『番組側に指示された』というふうに不正を告白すれば、イメージの低下はそう深刻なものとはならないでしょうし、むしろより強力な話題作りとなります。賞金は返還しなければなりませんが、大した痛手ではないでしょう」

貴音「一方、舞来殿の場合は深刻です。不正がバレればそれだけで信頼を失い、もうテレビの仕事はできなくなるかもしれない。無駄知殿とは立場が違うために、相手に責任を押し付けることはできない。舞来殿は追い詰められ、とうとう無駄知殿を殺害することを決心した――」

貴音「いかがでしょう? どこか違う場所があれば指摘してください――舞来殿」
以下略



77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/04(月) 01:45:27.53 ID:ajpmhaxbo
響「え……?」

管「ま、マイク……?」

舞来「不正だ? 殺人だ? よくもまぁ言ってくれたもんだぜ」
以下略



78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/04(月) 01:46:46.80 ID:ajpmhaxbo
舞来「おい小娘。たしかにお前の話は筋が通ってる……ように見える、一見な」

舞来「だけどよぉ……決定的な証拠はなにもねぇんだよ!! 俺が不正をしていた証拠も! 殺したって証拠も! 証拠がなけりゃあ、どんなに筋が通ってるように聞こえても、それはただの想像だ!」

貴音「……………………」
以下略



79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/04(月) 01:48:10.25 ID:ajpmhaxbo
貴音「最後の証拠――それは、あなたの靴です」

P「靴……?」

貴音「わたくしと、響、プロデューサーの三人で、くっきぃを盗んだハム蔵を追いかけていった時のことです。落下ふろあで見つけたハム蔵は……くっきぃを持っていませんでした」
以下略



80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/04(月) 01:49:35.15 ID:ajpmhaxbo
貴音「響の後にまっとに乗った人物……鉄串を仕掛けた犯人が踏みつけたものと思われます」

貴音「……つまり、犯人は今も――靴の下から響特製の、手加減なし、容赦なしに甘いくっきぃの匂いを発しているはずなのです!」

舞来「あ……あぁッ…………!」
以下略



81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/04(月) 01:50:37.53 ID:ajpmhaxbo
舞来「あいつが……あいつが悪いんだ! 俺は悪くない!」

警部「まだそんなことを……」

管「動機も、貴音ちゃんが言ったとおりだったのか……?」
以下略



82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/04(月) 01:51:51.65 ID:ajpmhaxbo
貴音「!」

警部「こいつ!?」

響「貴音ぇッ!!」
以下略



83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/04(月) 01:53:24.35 ID:ajpmhaxbo
〜ラーメン屋にて〜

響「そういえば、なんでハム蔵が怒ってたのか、謎が解けたぞ!」

P「おお」
以下略



84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/04(月) 01:54:13.32 ID:ajpmhaxbo
響「それにしても、貴音はすごいなー。ほんとに事件解決しちゃうんだもんな!」

P「ほんとだよ。めちゃくちゃかっこよかったぞ、貴音」

貴音「…………かっこよかったのは、あなた様の方ですよ」
以下略



85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/04(月) 01:55:48.94 ID:ajpmhaxbo
終わりです
読んでくださった方、ありがとうございました


86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/04(月) 02:00:53.13 ID:a374+/5Xo
クッキーの行方だけはわかったんだが…悔しい!乙でした!


87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/04(月) 04:02:19.35 ID:G5sEbvjDO
ハム蔵の動きでマイクが犯人っぽいのは分かったんだがなぁ
不正をしてるのがDだと決めつけてしまって迷宮入りしたわ


88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/04(月) 09:58:28.30 ID:H1438kTIO
タイトルで燈馬くんを期待した奴は俺だけでいい
乙でした


89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/08(金) 22:18:06.28 ID:H0/GgrUSO
色んなひとに読んでもらいたいから一度ageとく


90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/08(金) 23:06:49.74 ID:kdzMjAfAO
探したよ。
これは、いいミステリー。作りがしっかりしてるよね。
>>1にやられた。楽しませていただきました。


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