過去ログ - 魔王「よくぞ来た、勇者よ」男(抱きしめて頭撫でてやりたい)
1- 20
182:1 ◆Ym1LQydzh2
2013/04/05(金) 02:25:26.64 ID:cs/rhnybo
模擬刀を選び終えると、青年の前に立つ。

男「待たせたな。」

青年「構わないさ。…そうだ、始める前にまだ名前を名乗っていなかったな。」
以下略



183:1 ◆Ym1LQydzh2
2013/04/05(金) 02:27:12.53 ID:cs/rhnybo
ーー

どれ位経ったのだろうか。
男と騎士は構えた状態から、未だに一歩たりとも動いていない。その異様な緊張感からか、周りに居る他の勇者や兵士達も息を殺し、その様子を見つめている。

以下略



184:1 ◆Ym1LQydzh2
2013/04/05(金) 02:28:43.17 ID:cs/rhnybo
一瞬でその距離を詰める男。

騎士(速い…だが反応出来ない程ではな…?)

初撃に備え、防御の構えをとろうとした目の前で男が"消える"。
以下略



185:1 ◆Ym1LQydzh2
2013/04/05(金) 02:31:12.48 ID:cs/rhnybo
真っ直ぐ向かって来る剣に対し男が取った行動は、"右から軽く刃を当てる"。それだけで攻撃は左に逸れ、騎士の体勢が崩れる。
が、

騎士「ッ!!」グルッ

以下略



186:1 ◆Ym1LQydzh2[saga]
2013/04/05(金) 02:32:39.36 ID:cs/rhnybo
男「どうした?意外に手応えがねぇな!」

騎士「ハッ、言ってくれる。」

騎士のそばで、"バチッ"と小さな静電気が起きた。次第に音は大きくなり、電気も目に見える程巨大になって行く。
以下略



187:1 ◆Ym1LQydzh2
2013/04/05(金) 02:33:50.97 ID:cs/rhnybo
男「っと!」

男が慌てて横へ避けると、今まで立っていた床の上を雷が走り抜けた。

騎士「流石に避けられるか。」
以下略



188:1 ◆Ym1LQydzh2
2013/04/05(金) 02:35:50.82 ID:cs/rhnybo
その速度が増しているのだろう。放電の間隔はだんだんと短くなり、雷の威力も上がって来ている。

男「マズいな。…くっ!」バチィン!

男「仕方ねぇ。こうなりゃ…」
以下略



189:1 ◆Ym1LQydzh2
2013/04/05(金) 02:37:21.75 ID:cs/rhnybo
轟音と共に、床が放射状に割れて行く。
その衝撃たるや凄まじく、離れた所で見ていた勇者達の所にもそれは伝わった。
勿論、そんなものに間近で巻き込まれたのでは、騎士も帯電状態を保つ事など出来るはずも無く。

騎士「何て…無茶苦茶な。…っ!!!」
以下略



190:1 ◆Ym1LQydzh2
2013/04/05(金) 02:38:20.00 ID:cs/rhnybo
男「しかし…これじゃあ続きは無理そうだな。」ポイ

折れた剣を放り投げる。

騎士「そうだな。私のなんてバラバラになってしまった。」
以下略



191:1 ◆Ym1LQydzh2
2013/04/05(金) 02:40:09.68 ID:cs/rhnybo
大声のする方へと顔を向けると。

一ノ王「な、な、何でこんな事になってるんですか!!?ボロボロのグチャグチャじゃないですか!!?」

顔を真っ赤にした女王様が立っていた。
以下略



192:1 ◆Ym1LQydzh2
2013/04/05(金) 02:42:47.83 ID:cs/rhnybo
騎士「…」

一ノ王「…何か言う事は…?」

騎士「申し訳御座いません!!」
以下略



290Res/137.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice