265:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 22:25:46.80 ID:Is8mwlDMo
「君の方こそ涙流してるじゃん」
「うるさいなあ。ちょっとは浮気されたあたしのことを慰めなさいよ。男の子でしょ」
266:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 22:26:17.02 ID:Is8mwlDMo
「どういうこと?」
「さっきのは嘘。落ち着いて格好よくなった君なら告白をOKしてたっていうのは嘘」
267:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 22:27:25.77 ID:Is8mwlDMo
「ああ。そう言ってたね、兄友は」
「池山君もそんな兄友には心を許してた。少なくともあたしにはそう見えた。浮気されて
兄友に裏切られたことだって悲しいよ。でも一番ショックなのは兄友が自分の親友だって
268:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 22:27:58.14 ID:Is8mwlDMo
「それで決定的な瞬間は撮れたの?」
「うん。キスしたところ? よくやったけどそれだけなの」
269:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 22:28:29.71 ID:Is8mwlDMo
自宅に辿り着いたときにはもう外は暗くなっていた。自宅に全く明かりが見えないこと
に気がつくと、僕は少しほっとしたような気分だった。両親が不在なことは別に意外でも
何でもないけど、二階の明日香の部屋にさえ明かりが見えないところを見ると明日香も不
在らしい。
270:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 22:29:35.95 ID:Is8mwlDMo
シャワーを浴びて戻るとテーブルの上に明日香が用意しておいてくれた料理がラップに
包まれて置いてあることに気がついた。
奈緒と僕が兄妹じゃなかったことに明日香は悩んでいた。明日香が僕に会うのを避けて
271:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/21(金) 22:30:07.31 ID:Is8mwlDMo
切ってすぐにまた電話が鳴った。ディスプレイに『玲子叔母さん自宅』という文字が表
示される。僕は携帯の電源を落とした。
リビングのソファに腰かけて僕は静まった携帯をテーブルの上に投げ出した。こんな態
272:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/21(金) 22:31:56.89 ID:Is8mwlDMo
今日は以上です
あと少しこちらを投下したら女神に戻ります。そろそろあっちも更新しないとスレがやばいんで
273:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/22(土) 08:39:40.36 ID:GOYOYumPo
有希うぜぇぇええ
274:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/22(土) 16:43:05.33 ID:wxNs4oAro
需要あるんだよなあ
乙
275:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/27(木) 23:47:35.89 ID:dvLTtGrdo
そうだ。思い出した。
今までそこは初めて降りた駅だったと思っていた。初めて奈緒を迎えに行った住宅地の
中のピアノ教室。そしてあの時感じた懐かしい違和感。初めてのはずなのに方向音痴の僕
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