過去ログ - にゃあ
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/16(土) 18:44:36.72 ID:mErWz44DO
─ 街・夕方 ─

勇者「結局、夕方までかかっちゃった」

 見上げた空は夕焼けに染まり、辺りに整然と広がる石造りの街並みも同様にほのかな朱を帯びていた。

勇者「さて、王様から支度金も貰ったし、旅の友もちゃっちゃっとゴミ箱に放り込んだし、今日は宿でも取って……」

女性「う〜ん……うぅ〜ん……」

勇者「はっ! 路地裏で女の人がお腹を押さえてうずくまってる!?」

女性「だ、だれか〜……助けて〜」

勇者「だ、大丈夫ですか!? どうしたんですか、いったい!?」

女性「急にお腹が痛くなって……ところで貴女は勇者様?」

勇者「は? い、いちおうは勇者ですけど、それが……」

 勇者がそう口にした瞬間、暗がりから一人の女性が目にも止まらぬ速さで飛び出して来た。

女性2「どっせい!」

勇者「げふぉっ!?」

 そして女性は勇者の腹にそのまま右ストレート。
 勇者は体を『く』の字に曲げて地面に転がった。

女性1「気絶したかしら?」

 腹を押さえていた女性がケロリとした顔で立ち上がった。

勇者「う、う〜ん……」

女性2「あっ! まだ意識があるぞ!」

女性1「ていっ! 天界スタンガン!」

──バチバチーン!

勇者「ぎにゃーっ!?」

女性1「どうかしら?」

勇者「きゅう……」

女性2「よし! グッジョブ! 運ぶぞー!」

女性1「はいはい……じゃあ私は小指の先を持つから貴女は他全部を頼むわね?」

女性2「ぶっ飛ばすぞテメェ!?」

女性1「はいはい……」

 ダウン追い討ちのスタンガンを食らって意識が遠退いていくなか、勇者は二人の女性にせっせと運ばれて行った。


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