5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:08:24.41 ID:onRvhrVu0
代わり、隣に立つ銀色の少女が私を見た。
「まぁ……あなたが新しい『しっくす』なのですね」
穏やかな、しかし、はっきりとした声が耳朶を打つ。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:09:59.26 ID:onRvhrVu0
「何者の仕業です?」
律子たちの会話に全く興味をしめさず、プロデューサーはホログラムの向こうの人物に問いかけた。
「情報部は現地の『AI派』と見ている。五ヶ月前にも他の中継ステーションが襲われ、大きな被害が出ている」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:11:31.56 ID:onRvhrVu0
「良く来た」
通信が終わると同時に、プロデューサーがこちらを向く。
私は彼の前に一歩踏み出した。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:15:15.71 ID:onRvhrVu0
「メンバーの律子、雪歩、貴音だ。……とはいっても、紹介するまでもないか」
プロデューサーが頭をかく。
眉間から皺が消え、本当の彼がちらりと見える。
ノーブルチームのリーダーではなかったころの、ただの一プロデューサーだった頃の彼。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:18:37.86 ID:onRvhrVu0
「呼ばれた事情はわかっているな」
律子、雪歩、四条さんの三人が階段を降りていくのを横目に、プロデューサーと私は階段を登っていく。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:20:33.46 ID:onRvhrVu0
「……優秀なアイドルになったな」
注意を少女に向けていた私は、プロデューサーの一言を聞き取ることができなかった。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:21:59.71 ID:onRvhrVu0
同日 中継ステーション
鉛色の建物のそばへ、ヘリが下降し、しかし着陸はせず、土ぼこりを巻き上げつつ静止する。
「亜美は空から見張りを頼む」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:22:59.41 ID:onRvhrVu0
中継ステーションはお世辞にも、綺麗とは言えない外見をしている。
外装はところどころ剥げ、ドアが歪み、風に吹かれて周期的な軋みをあげる様相は端から見れば廃墟同然だった。
人の気配は無く、ヘリが離れていくと、不気味なほどの静けさがのしかかってきた。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:24:10.79 ID:onRvhrVu0
「…………」
何も無い。不審な点はどこにもなく、全てが正常、自然であるように見える。
しかし、何故か、違和感が拭えない。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:24:57.83 ID:onRvhrVu0
「雪歩は亜美と協力して、周囲の捜索を頼む」
「は、はいぃ」
「他のメンバーで内部を捜索する。目的は、中継ステーションの機能復旧と行方不明のファイアチームの捜索」
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