20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:34:11.53 ID:onRvhrVu0
一瞬。
私は律子の理性が何とか拳を解いたのを私は見た。
「おいおい、この先に行こうってのか? 俺はどうなる!」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:34:39.16 ID:onRvhrVu0
「じ、冗談じゃねぇ! 敵については何も分かっちゃいないんだ! 姿を消して、俺が一人になったときを狙っているかもしれねぇんだぞ!」
打って変わって、怒鳴り散らす男に律子が静かに頭を振った。
「なら、俺たちと行動を共にするのがベストな選択だと思うが……」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:35:13.30 ID:onRvhrVu0
「ロックされています」
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:36:41.59 ID:onRvhrVu0
また。
部屋に踏み込んで、最初に違和感を感じる。
先ほど忘れかけていたものと同種のものだ。
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:37:10.58 ID:onRvhrVu0
「面妖な……」
四条さんが厳しい顔で呟く。
彼女も私と同じ違和感を感じ、その正体が分からずにいるようだ。
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:38:08.89 ID:onRvhrVu0
四条さんが、抱えるM247H重機関銃を構え直した時、全員の耳に雪歩の慌てた声が響いた。
『ぷ、プロデューサーさぁん! 大変ですぅ!』
「どうした、雪歩」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:38:36.81 ID:onRvhrVu0
慌てる雪歩の言葉を聞き終わる前に、部屋にいる全員が動き始めていた。
違和感の正体が唐突に姿を表す。
私たちより先にファイアチームが来ていたなら、彼らの移動手段は一体どこへ消えたのか。
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:39:31.60 ID:onRvhrVu0
「ノーブル!」
すぐに銃声が聞こえた。
私ではない。音からして、貴音でもない。
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:40:09.51 ID:onRvhrVu0
「……誰の細腕が、何ですって?」
弾倉を抜き、リロード。
コンソールにめり込み、銃創から煙を上げる男を乱暴に払いのける。
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:40:48.03 ID:onRvhrVu0
「これは……」
「シックス!」
律子の驚く顔、背後の微かな気配。
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:41:32.74 ID:onRvhrVu0
「くっ……」
既にライフルの射程ではない。
向けようとした銃口は容易く撥ね除けられた。
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:42:05.99 ID:onRvhrVu0
三発。
赤い光がちらつく。
誰かの手が私を掴むそれの腕を横から握りつぶし、へし折った。
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:44:33.64 ID:onRvhrVu0
「しっくす! 大丈夫ですか!」
「……えぇ」
四条さんの手を借り、起き上がる。
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:45:18.63 ID:onRvhrVu0
「クリア」
静けさが戻った後、少しの間、全員がモーショントラッカーに全神経を集中した。
四人を表す光点が周期的に点滅する以外に、動きはない。
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:46:22.80 ID:onRvhrVu0
『うん。いきなり森から飛び出してきて』
『まぁ、らくしょーだったけど』
「よくやった。俺たちはこれからここを復旧できないか試してみる」
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:47:09.29 ID:onRvhrVu0
「そっちでこの、鉄クズを一人分回収できるか?」
『あー……』
『私とゆきぴょんで一人ずつ相手にしたんだけど』
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:47:36.02 ID:onRvhrVu0
「プロデューサー、頭ならここに」
私は壁際に転がったそれの頭を拾い上げ、掲げてみせる。
多少凹んではいるが、この中では最も良好な保存状態だ。
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:48:29.21 ID:onRvhrVu0
「どうだ?」
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:49:23.70 ID:onRvhrVu0
「できました、プロデューサー殿。シグナルは弱いですが……」
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/02/18(月) 00:54:37.87 ID:onRvhrVu0
「……電波が弱いのか、少し聞き取りにくい。もう一度言ってくれるかね」
「あれほどの技術を持ち、私たちと敵対する組織は961プロ以外にありません」
「それは、つまり……」
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/02/18(月) 23:20:55.93 ID:ZuW3qRxdo
箱○つながりか
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