過去ログ - 素直じゃない二人(ゆるゆり)
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:49:43.82 ID:L62z0KCK0
 数回の呼び出しコール、のんびりと待つ間はなんとも退屈な時間ではある。

綾乃『も、もも、もしもし』

 掛けた相手は綾乃にだ。特に理由は……なかった。

京子「おー、綾乃〜」
綾乃『と、歳納京子、い、いいったい、なんのようよ!』

 何をそんなに挙動不審になる理由があるのかわからないが、少しばかり今さっきの不安から解放されたように感じる。

京子「いや〜、特に理由は無いんだけどさ。ちょっと電話したくなった」
綾乃『べ、べつに、いきなり電話が来たから、びっくりしてコップ落としたりしてないから』

 声に混じってカチャカチャっていう音が聞こえてくるのに、思わず笑ってしまいながら色々と話をすることにした。
 なんていうか、今は心に余裕が欲しかったのだ。
 もしかしたら綾乃があかりの進学校の件を話してくるかもしれないけど、今はできる限り誰かと話がしたかった。できれば昔からのあかりを知らない誰かと。

京子「へぇ〜、千歳がそんなミスをね〜」
綾乃『あの時は驚いたわよ〜。千歳にしては珍しいミスだったから』
京子「でも、結衣も結構時々ミスする時があるんだぜ。その時の狼狽の仕方はほんと見てて面白いよ」
綾乃『でも、なんだかさ。いてくれると安心できるのよね〜』
京子「わかる、去年のクリスマスでありがとうとか言われた時、思わず熱測っちゃったけど、今思うとそう意味だったんだなって思うわ」
綾乃『そういう話してたからね。ふふっ』




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