過去ログ - 素直じゃない二人(ゆるゆり)
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:40:31.63 ID:L62z0KCK0
 まだ二年生なのに、あかりは私達とは違う道に行こうって考えている。
 それが思った以上に、ショックだったのかもしれない。
 何でショックを受けているのか、それはよくわからなかったけど。
 体が動くようになってから、私は部室へと戻る。
 戻ってから何をすべきなのか分からないままに、私は部室に入ってすぐさま結衣に何かあったのかと聞かれた。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:41:44.46 ID:L62z0KCK0

京子「み、見るなよ、照れてしまうのだぜ」
結衣「照れたフリしない、何かあったんだろ?」
ちなつ「京子先輩って、あまりショックとかとは無縁の人と思ってたんだけどな〜」
結衣「いや、こいつは何気にショックを受けると、こうなる性質なんだぞ」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:42:28.93 ID:L62z0KCK0
 二人になだめられて腰を下ろすと、いつの間にか淹れられたお茶を一気に飲み干す。
 めちゃくちゃ熱かったけど、そんなことを気にするような感じにはなれなかった。
 なんで二人はそれほど冷静に事を分析しているのかと、私はこれほどまでにショックを受けているというのに。
 私の憤慨をわかっているはずなのに、結衣は何も言わないで少しばかり何か考えているし、ちなつちゃんは私を見てはなんだか首を横に振っていた。
 ちなつちゃん、その若干の呆れた表情はなんでしょうか。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:43:05.72 ID:L62z0KCK0
結衣「まったく、まるで中学生になった時みたいだな」
ちなつ「京子先輩って、こういう風になったことあるんですか?」

 二人の言葉に耳を傾けながら、ふて寝を決め込むことにした。もう、なんだか疲れた。

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:44:10.74 ID:L62z0KCK0
 体を揺すられている気がして、靄がかかった意識が徐々にだけど覚醒していく。

綾乃「歳納京子、こんなところで寝ていると風邪引くわよ」
京子「あれ、なんで綾乃が………」

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:45:01.96 ID:L62z0KCK0
 部室から校門までの道は思った以上に静かだった。風で木々がざわめく音もなくて、他に歩いている生徒もあまりいない。
 歩きながらあかりのことを聞いてみようか考えてみたが、隣の綾乃はなんだか緊張しているみたいで、時々こっちを見ては目を逸らすなんてことを繰り返している。
 なんでそんなことになっているのかなんて知らないけれど、なんだかそれは可愛く見えた。
 空もだんだんと暗みを帯び始める頃に、私と綾乃は校門について、そこで待っているメンバーを見つける。

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:45:34.87 ID:L62z0KCK0
 なんだか不思議な格好で下校をしている。
 左手を綾乃、右手をあかり、それを見ながら鼻血を流している千歳っていう感じ。
 今ここにいる四人の内、三人が生徒会役員であるのだから少しばかり見る人から見ると複雑なものなのかもしれない。

あかり「京子ちゃんの手、温まってきたね」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:46:27.36 ID:L62z0KCK0
千歳「綾乃ちゃん、うちらはこっちの道やで〜」
綾乃「そ、そそそ、そうね!」

 二人の言葉と共に、綾乃の手が私の手から離れていく。
 あ…、思わずこぼれた言葉は誰にも聞こえてないみたいだったけど、それが何を求めて口からこぼれた言葉なのか。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:47:09.06 ID:L62z0KCK0
 こんな冷たい声が、私の口から出ているのかって思った時に、あかりの足が止まっていた。
 でもまだ手は握られたままで、何も言わずにただ立ち止っていた。

あかり「あかり、京子ちゃんに何かしちゃった……のかな?」

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/22(金) 15:47:48.92 ID:L62z0KCK0
 鞄を床に、制服を適当に脱いでショーツだけでベッドに横たわる。
 部屋の中はすでに暖房が掛っていて、その点を母親に感謝しながら体中に感じた疲労を全部溶かす。
 染み込んでいくように、ベッドに疲れが落ちていく。

京子「……なんで、なんでだよ」
以下略



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