過去ログ - 安価でシークレットゲーム5
1- 20
988:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/10(日) 12:49:53.93 ID:nQ4y3AGI0
 突然武の背中に何かが当たった。驚いて振り向くと、そこには一本の大木が立っていた。背中にあたったのが人間ではなかったことに少し安心したが、すぐに視線を目の前の大介に戻すと、再び恐怖が舞い戻る。
「待ってくれ!止まってくれ!こっちに来ないでくれ!」
 武は両手を前に出して、とにかく大介に近寄ってこないように頼んだが、そんなことで殺意を持っている大介が止まるわけがなかった。
「武。お前さっきからうるせえよ。そんなに怖いんなら一思いに殺ってやろうか?」
 口調はおとなしかったが、恐ろしく顔歪ませながら大介が言った。そう、ここへ来てついに大介が本性を見せたのだ。
 やっぱり狩谷はやる気になっていた。
 大介への恐怖が最高値に達した武は、走って大介のそばから逃げ出そうした。が、今度は茂みの枝が武の足に絡まって転んでしまった。
「何あわててるんだよ、武くんよぉ」
 冷ややかに笑いながら大介が近づいてきた。
 だめだ!やられる!
 目前まで迫っている大介を見てそう思った時だった。
「なあ、あんたたち」
 突然、大介の背後から女生徒が現れた。さすがに、突然の訪問者に、大介も驚いたらしく、鎌を構えたまま振り返って言った。
「なんだお前は!」
 大介は背後から現れた女生徒の顔へ視線を向けた。女生徒の正体は新城忍(女子9番)であった。そう、あの女子の仲良しグループの一人だ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/793.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice