過去ログ - 傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?」
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512:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/24(水) 19:49:44.75 ID:NnRn9fZG0
姫「そんな……どうして!? どうして傭兵さまが不幸で無いといけないんですかっ!?」

姫「いえそれよりも……そんなことをしてくる輩は誰なのですかっ!?」

姫「なんならわたくしと女騎士さんの二人でその人を倒してしまえば……それで……!」
以下略



513:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/24(水) 19:54:49.94 ID:NnRn9fZG0
姫「そんな……! 昔の仲間だった人が……っ!?」


傭兵「ま、理由は分かってますよ。俺自身のことですから」

以下略



514:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/24(水) 19:57:41.63 ID:NnRn9fZG0
傭兵「……教会でも、基本的に加護を取り消すことは出来ない」

傭兵「だがそうした事情があった場合のみ、二度と復活の儀を行わないよう約束してもらうことは出来る」

傭兵「加護契約書を破り捨て、他の教会での復活をさせないようにし……その教会に転送されてきた死体に対し、蘇りの魔法をかけないようにしてくれることがね」
以下略



515:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/24(水) 19:59:40.09 ID:NnRn9fZG0
傭兵「だから俺は、不幸でないといけない」

傭兵「それがアイツの望みだから」

傭兵「俺が不幸で、何度も死んで、それをアイツが蘇らせる」
以下略



516:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/24(水) 20:01:54.43 ID:NnRn9fZG0
傭兵「ソレを殺すんだ……だったら、代わりのものを用意するのは、幼馴染として当たり前だ」

傭兵「ならどうしてやれるのか? ……俺が考え付くのは、これしかなかった」

傭兵「俺の不幸で惨めで苦しんでいる姿を、見せ続けてやることしかな」
以下略



517:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/24(水) 20:03:21.04 ID:NnRn9fZG0
傭兵「信用し、信頼しているからこそ、あの子は俺に殺すのを頼んできて……」

傭兵「信用し、信頼されているからこそ、俺はあの子を殺さないといけないと思った」


以下略



518:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/24(水) 20:04:17.69 ID:NnRn9fZG0
 その時わたくしは、なんとなく、傭兵さまが言っていた「子供を守り助けるのが大人の役目だ」の言葉の裏側が、見えた気がしました。


 コレは正に、茨の道。

以下略



519:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/24(水) 20:09:13.01 ID:NnRn9fZG0
 なぜそのような道を進めるのか……村の人に教えてもらっていたから、では、どうにも腑に落ちませんでした。

 ですが結局のところ、その幼馴染に、自分が本当に苦しんでいるところを見せたいからこそ、進めていたのでしょう。

 進めば進むほど傷つく茨の道……それはまさに、その幼馴染の復讐心を満たすのに、ちょうど良かったのだと思います。
以下略



520:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/24(水) 20:10:11.32 ID:NnRn9fZG0
 ……と不意に――


 バァンッ!

以下略



521:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/24(水) 20:11:45.01 ID:NnRn9fZG0
 腰に差していた剣に手を掛けます。

 わたくしの身長に比べれば大きなソレはしかし、この室内で使う分には不利にはなり得ない大きさのものでした。


以下略



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