過去ログ - モバP「天才発明家・池袋晶葉は揺らがない」
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:34:27.66 ID:2VWMQUCT0

「さて、席はこの辺りでいいだろう…君も食べろ」

俺も晶葉の対面に腰を下ろす。
プラスティック製の白い椅子だが、なかなかすわり心地がいい。

『ありがとう、いただきます』

「ああ、そうしてくれ…空腹で話が聞けないと私が困るからな」

少しだけ頬を染めて、そう言ってくれた。
しかし、なかなか気になるのは、晶葉の財布の中身だった。
さっきちらりと見えたけれど、子供が持つべきではない金額を持っていた。

『晶葉は…いつも、そんな大金を持ち歩いているのか』

「…これか、これは…私が稼いだ。ここのいくつかの精密機器の開発で」

「何かあったときのため、あった方がいい…急に思いつくこともあるからな」

ああ、確かに。たまに晶葉はいきなり思いついたのか、俺とパーツを買いに行く。
この頃からそうだったのか。少し微笑ましくなる反面、金額が金額で心配でもある。
けれど、お金の価値を自分で稼いで知っている晶葉なら、大丈夫だろう。

「…私だけ質問されるのも、あれだ…君の普段はどうなんだ」

「ほら、君はスーツだろう?そのメガネの素材も私が作ったもののはずだ」

「伸縮性のいい素材で作っているスーツだ、なかなか着心地がいいだろう」

なるほど。だから晶葉は俺のメガネやスーツについて調べずとも分かっていたのか。
自分の開発したものを使われているという心境はどのようなものなのだろう。




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