31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/25(月) 13:48:27.04 ID:68WYh37U0
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/25(月) 13:53:48.15 ID:68WYh37U0
誰かがいた。
暗い、暗い場所だったが、勇者はその容姿を識別できた。
勇者よりもやや幼い少年だった。
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/25(月) 21:50:21.77 ID:LMVoKsRAO
ここで冒頭に戻るわけか('-ω-)
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/25(月) 23:45:07.10 ID:68WYh37U0
勇者「……墓だと?」
魔王「今まで死んだ全ての人間のお墓だよ。
君のお父さんとお母さんのお墓もあるよ」
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/25(月) 23:46:30.71 ID:68WYh37U0
勇者「わけが分からないな」
魔王「君の正義は何だい?」
勇者「魔物を滅ぼすことに決まってるだろ。その為に生きてきた」
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/25(月) 23:48:54.14 ID:68WYh37U0
勇者「これ以上くだらない議論を交わすつもりはない」スラッ
魔王「くだらなくなんてないよ。だって君は正義を貫けなかったでしょ?」
勇者「……っ」
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/25(月) 23:50:08.43 ID:68WYh37U0
勇者(……くそっ、聞く耳を持たないで斬り殺せばいいだろっ。それだけなのに、なぜできない……?)
魔王「君が、自分の正義を疑ってしまったからだよ」
勇者「っ!?」
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/25(月) 23:53:43.64 ID:68WYh37U0
勇者「何が言いたい」
魔王「死者が現れるまで人間たちは人間たちで殺しまくってたってことさ。万人の万人に対する闘争ってね。
でもでも、死者が現れてからはかなり無くなった。
そりゃ、人類の敵に見えるだろうしさ。実際はちょっと先の自分たちに過ぎないのにね」
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/25(月) 23:58:15.64 ID:68WYh37U0
勇者「……」
魔王「……」
勇者「……今、俺はお前を殺す正当な理由が思い付かない。
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/26(火) 00:00:47.11 ID:3YRksa540
魔王「基本的に僕は人間だよ。頭にお墓があって、こっちに死者を連れてくることができて、人よりは頑丈に出来ていて死にづらいけど、それ以外は人間とまったく同じさ」
勇者「……お前はどこまで俺をバカにすれば気が済むんだ!」
魔王「別にバカにはしてないよ。
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/26(火) 00:04:33.74 ID:3YRksa540
魔王「……君、殺すの上手だね。ほとんど痛くないや」
勇者「それだけを磨いてきたから」
魔王「……ねえ、お墓を引き継いでくれないかな? 君になら任せてもいい気がするんだよ。
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