853: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:18:02.27 ID:abMfBsPXo
四条さんはゆっくりと、たどたどしい所はありながらも
自分の言葉で。生きる自分の意志で思いを語り始めました。
854: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:18:51.81 ID:abMfBsPXo
「わたくしは……わたくしのこの力を求める者の気持ちがわからなかったのです」
「わたくしを我が娘のように愛し何もかも教えてくれた
高木殿は亡くなり、そして響も……」
855: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:19:42.02 ID:abMfBsPXo
「誰かがわたくしを求めて、傷つくのはもう見たくありません」
「そんな風に争いの原因を生むのがわたくしであるのならば
わたくしはいっそのこと野に咲く花になりたいのです」
856: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:20:19.61 ID:abMfBsPXo
その言葉に対して今まで無表情で微動だにせず
淡々と言葉を紡ぐだけだった四条さんの目からは
大粒の涙がこぼれていました。
857: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:20:53.82 ID:abMfBsPXo
千早ちゃんは少し悲しそうに俯いてから私と真ちゃんの方を
それぞれ見ました。
858: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:21:25.21 ID:abMfBsPXo
見渡す限りの花が咲いた千早ちゃんが育ったミンゴスの近くにある場所でした。
私と真ちゃんはいつか千早ちゃんの夢の中に入った時に
859: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:22:19.34 ID:abMfBsPXo
「四条さん、私はあなたのこと忘れないわ」
「うん、ボクも絶対に忘れない」
860: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:24:22.16 ID:abMfBsPXo
真っ赤な血は四条さんの持っている白い花を
赤に染めて、ゆっくりと四条さんの手に垂れました。
861: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:25:08.01 ID:abMfBsPXo
ミンゴスの町へ戻ってきて一晩宿を取ることにしました。
そこで私達は最後に
862: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:26:06.98 ID:abMfBsPXo
でも私もずっとずっと旅をしながら気がかりだったことがありました。
それが今のやっていることです。
教会を継いであげたい。
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