171:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 01:14:20.97 ID:R+37fY28o
さやかは右手でずるりと引き抜いた剣を炎の塊へと投げつける。
そして今度は幼子の顎に手をかけて喉笛に喰らいついた。
《 》
さやかの下半身が、続けて右腕も液化して滴り落ちる。
胴と首だけになったさやかがそれでも幼子の喉を喰いちぎり、床に落ちた。
円環の理の真っ暗な眼窩と、さやかの真っ赤な双眸が、一瞬見つめあった。
【……ちくしょう】
掠れた声を最後に、ばしゃりとすべてが黒い水に変わった。
リボンはくるくると丸まり宙に浮かびだす。
炎は人馬となっていななく。
砂から身をもたげたのは、黒色のローブと帽子。
黒い糸はいつのまにか少女の形をとっている。
さやかだった水から、鎧篭手が生まれた。
幼子は、円環の理は、ただ笑っている。
そうして、魔法少女たちは魔女と堕したのだった。
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