10: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/04/02(火) 01:58:21.17 ID:DjLuhO3Wo
〜〜〜
「ただいま……あれ?舞じゃない、どうしたの?」
タコカフェから帰宅した満は、予期せぬ客人に素直に驚いた。
「久しぶり、満さん。
薫さんに是非にと誘われたの」
「満、おかえり。荷物、持つわ」
薫は満の鞄やらコートやらを奪うように取ると、部屋の奥へと行ってしまった。
「その格好、薫が無理矢理連れて来たのね」
「まぁ、私が悪いんだけどね」
呆れたようにつぶやくと舞は薫をかばうように小さく笑った。
「……今咲に会って来たわ。退屈そうにしてた」
「そ、そう……」
舞は満と薫のこういうところが好きだった。
咲と関係がこじれているのを二人は知っている。
その上で、舞に咲の事を、咲に舞の事を、あったことならなんでも話す二人が好きだった。
「ねぇ、いい加減仲直りしたら?
私たちもう二十四よ?
大学でてもう二年経つのよ、最後に咲と会ったの、大学生の時でしょ?
二年もなにを喧嘩しているのよ」
「……正直、私にもわからないの」
こうストレートに来られてしまうと、舞も素直に口を割らざるを得ない。
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