過去ログ - モバP「うさみんせいじんのそうぞうりょく」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/04/02(火) 13:34:17.71 ID:TTlMlF/M0
アイドルマスター・シンデレラガールズの安部菜々さんのSSです。
SSWiki :
ss.vip2ch.com
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2013/04/02(火) 13:40:08.83 ID:TTlMlF/M0
…プロデューサー。
プロデューサーは、ナナのこと、知ってますか?
本当の、正しい意味として。
以下略
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2013/04/02(火) 13:41:17.04 ID:TTlMlF/M0
ええと、まずは。
ナナがまだ、学生だった頃の話からですね。
以下略
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2013/04/02(火) 13:42:03.34 ID:TTlMlF/M0
雑誌に乗っているアイドルのようになりたい。
ページをめくるごとに、煌めきを携えた衣装でナナの目を奪うアイドル。
どのアングルからも、どのシチュエーションからも、彼女らはどこまでも輝いて。
以下略
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2013/04/02(火) 13:43:10.29 ID:TTlMlF/M0
こんなアイドルになりたいな。
そう思ったときには、手が動いていました。
普段じゃ、絶対に言えませんけど…その、設定、というか?
以下略
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2013/04/02(火) 13:43:41.03 ID:TTlMlF/M0
街には色々な希望であふれていました。
街角のテレビでアイドルを見て、憧れて、望んで。
アイドルの曲が流れて、アイドルの広告がたくさんあって。
以下略
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2013/04/02(火) 13:44:25.19 ID:TTlMlF/M0
もし、失敗したら?所属できても、売れなかったら?
貴重な時間を失ってしまうかもしれない。
そう考えると怖くて仕方ありませんでした。
以下略
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2013/04/02(火) 13:45:16.94 ID:TTlMlF/M0
悲痛な叫びでした。
それ以上ページをめくることが出来なくなって、読むことをやめました。
ナナにはめくる勇気がありませんでした。めくる力すら入りませんでした。
以下略
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2013/04/02(火) 13:45:49.07 ID:TTlMlF/M0
そこからはどうやって家に帰ったのか覚えていません。
適当にふらふら歩きながら帰ったんだと思います。
帰ったらただいま、それだけを伝えて自分の部屋に戻りました。
以下略
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2013/04/02(火) 13:46:27.88 ID:TTlMlF/M0
そして。
次に気がついた時には、空はだいぶ暗くなっていました。
夜ご飯を食べて、お風呂に入って、何をしていても、離れませんでした。
以下略
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2013/04/02(火) 13:47:37.44 ID:TTlMlF/M0
ナナの受験は、合格最低点を遥かに超えて成功しました。
第一志望の、世間でも高学歴と呼ばれる大学に合格した時も、
まだナナは現実を見ていませんでした。まだ、だいじょうぶ。まだ、時間はあるから。
以下略
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2013/04/02(火) 13:49:17.32 ID:TTlMlF/M0
焦りました。
アイドルをしたくても、就職のための情報だって集めなければいけない。
ナナの就職活動に使うスーツだって、写真だって、履歴書だって、そうです。
以下略
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2013/04/02(火) 13:49:59.33 ID:TTlMlF/M0
もう、こらえきれませんでした。
涙が頬を伝うのを、止められませんでした。
1ページずつ進めていくごとに、痛々しくなっていくナナの設定。
以下略
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2013/04/02(火) 13:50:40.29 ID:TTlMlF/M0
涙が、とまりませんでした。
ベッドのシーツを思いっきり掴んで、顔に当てて。
あふれる涙を止めても止めても、止まることはありませんでした。
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2013/04/02(火) 13:51:11.75 ID:TTlMlF/M0
後悔先に立たず、とはよく言ったものだと思います。
結局、いくつか内定を貰うことが出来て、ナナはOLになることにしました。
学歴に加え、大学内外関わらず、様々な就職に有利な活動をしていましたから。
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2013/04/02(火) 13:51:39.91 ID:TTlMlF/M0
今までもあった些細なミス。
よく頑張ってるんだから、気にしないで。私たちがフォローする。
そう言ってくれていたみんなが、少しずつ、少しずつ。
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2013/04/02(火) 13:52:28.06 ID:TTlMlF/M0
ナナは思っていたことを、全てそのままぶつけました。
新人教育なんてあなたは私にしなかったでしょう。仕事は自分で覚えた。
先輩方も最初は優しかったのに、今では嫌がらせしかしてこない。
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2013/04/02(火) 13:53:03.76 ID:TTlMlF/M0
その日の夜、お母さんから電話がかかってきました。
お母さんに会社を辞めた事を知られていました。理由も、全て。
社長がわざわざ電話をかけてくださっていたそうです。
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2013/04/02(火) 13:53:29.44 ID:TTlMlF/M0
鍵はすぐに見つかりました。
デスクライトのすぐそばにかかっていました。
そっと鍵を差し込んで、回して。かちゃりと、小さな音を立てて。
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2013/04/02(火) 13:54:46.78 ID:TTlMlF/M0
全てがゼロになった今。
ナナはナナを誤魔化したりしない。
もう、何もあきらめない。あきらめたくない。
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2013/04/02(火) 13:55:32.14 ID:TTlMlF/M0
『…え?』
「やってみるべきだと思う」
以下略
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