過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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187: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:10:00.95 ID:55XXSEqk0
美琴と食蜂が再び中庭で対峙する。
まるで三日前の光景をそのまま再現したかような状況。
ただ今回は前回ほどの威圧感は両者共に放ってはいない。
そのせいか、前回のように人だかりができるということはなかった。
食蜂は美琴の言葉にその端整な顔を僅かに歪めた。
以下略



188: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:12:51.57 ID:55XXSEqk0
勿論信用に値する人間かどうかくらいはこちらで判断する。
誰も彼も無条件に信用する、というのは流石に危なくて出来はしない。
無闇に人を信じた結果が量産型能力者計画や絶対能力進化計画なのだから。
だが美琴が信じている人間は、本当に信用できる優しい人間ばかりだ。
婚后も湾内も泡浮も、白井も佐天も初春も固法も春上も枝先も、上条も垣根も打ち止めも御坂妹も。
以下略



189: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:16:12.75 ID:55XXSEqk0
「そんなもんでしょ、人の気持ちなんて。
誰かが誰かを好きになったり、信じたり、一緒にいたいと思ったり。
そういう気持ちは数式で表せるものじゃない。
脳で論理的に理解するものじゃなく、心で直感的に感じるものだと思うのよ」

以下略



190: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:19:08.23 ID:55XXSEqk0
そして食蜂がそうなってしまったのは、彼女が心理掌握なんて力を持ってしまったからだ。
他人の思考が、人間の汚い部分がダイレクトに飛び込んできてしまう。
そこにはある一人の少女の存在もあるのだが、そうして食蜂操祈は人を信じられなくなった。
同時に美琴のような、何を考えているのか分からない人間を恐れるようにもなった。
もし食蜂がこんな能力を持たなければ。無能力者だったならば、どこにでもいるような女子生徒として日々を送れたのだろうか。
以下略



191: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:20:52.10 ID:55XXSEqk0
「ふぇ!?」

突然の湾内の言葉に顔を赤らめる。
その時は全く気にしていなかったが、改めて言われるとずいぶん恥ずかしいことを言っていた気がする。

以下略



192: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:22:56.94 ID:55XXSEqk0





以下略



193: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:24:49.33 ID:55XXSEqk0
今日は一段と寒い。常盤台指定の冬服にマフラーを巻いているが、それでもまだ肌寒い。
手をこすり合わせ、時にははぁ、と息を吹きかけて暖を取ろうとする。
サンドイッチを食べながら美琴は昨日の出来事を回想する。
我ながらよくもあれで収まったものだ、と感心する。
前は絶対に解決なんてできっこないと思っていたのに。
以下略



194: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:29:44.06 ID:55XXSEqk0
「よっ、御坂」

上条当麻である。
完全に上条当麻である。
どこからどうみても万年補修レギュラーの上条当麻である。
以下略



195: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:31:56.86 ID:55XXSEqk0
というのも、美琴は一度上条とは二度と会わないと決意したからである。
一方通行を殺すという考えに固まっていた時、もう上条とは会わないことにした。
上条と会うと決意を崩されそうだったから。
殺した後も、人殺しになった自分が上条とあわせる顔がないと思ったから。

以下略



196: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:34:22.79 ID:55XXSEqk0
人の噂も七五日とは言うものの、やはり嫌なものは嫌である。
というか七五日は長すぎる。

「……それで、アンタは結局何してんのよ?」

以下略



197: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:43:02.89 ID:55XXSEqk0
その時の垣根の様子があまりにもおかしかった。何かに苦しんでいるようにみえた。
更には、その原因すら分かっていないようにさえ感じられた。

とにかく、今垣根は苦しんでいる。それだけは確かだったはずだ。
友達が苦しんでいるのなら、助けになってあげたい。
以下略



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