過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/07/09(火) 23:59:25.86 ID:pV7ChZsi0
だが美琴の言葉の後半は違う。
その言葉は真実を突いていた。
加害者と被害者だから。殺した側と殺された側だから。それが普通だから。
そんな言葉を並び立て、無意識に言い訳していたのかもしれない。
(……結局、俺は自分が楽になりてェだけなのか)
罵詈雑言を叩きつけられ、後ろ指を差され非難され、それらを甘んじて受け入れて。
それで満足していたのか。罪を受け入れる咎人なんて、自分に酔っていただけなのか。
「アンタ、どうせ『表』からは私が、『闇』からは自分が妹達を支えればいいなんて思ってんでしょ」
これもまた図星。
御坂美琴は第三位であって、第五位のような精神系能力者ではなかったはずだなどと愚にもつかないことを考える。
「冗談じゃない。たしかに今回の第三次製造計画みたいに、裏側の事情の時はそうしてもらう。
けど、そういうことがない時は嫌でもアンタには『こっち』側にいてもらうわよ。逃げるな、甘えるな」
美琴は同じ言葉を繰り返す。
「アンタみたいな奴にとっちゃ、ドロドロとした戦いに身を投じて、何かと戦って何かを壊して。
“そういうのは楽な逃げ道でしょうが”。自分にとって楽な方向に流れるなっつってんのよ」
要するに、御坂美琴は一方通行にとって最も辛い生き方をしろと言っているのだ。
一方通行。学園都市第一位の超能力者。文字通り最強の怪物。
何かを壊して、殺して、拒絶して生きていくのは簡単だ。
何しろそういう風に作られた能力者なのだから。
だからこそ、破壊の道に生きるのは許さない。
光の世界から転げ落ちた最悪の怪物だからこそ、光の当たる世界で生きろと。
それは慈悲でも情けでも何でもない。
一方通行のような存在にとっては、何よりも過酷で苦しい生き方となるだろう。
御坂美琴という少女は、本当に手厳しい。
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