過去ログ - 千早「ウィンター非常事態……?」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/04(木) 23:48:49.20 ID:0ca2PYED0
中継ステーションの一件から数時間、961プロと思われる勢力は、圧倒的なスピードで侵攻を開始し、プロダクションが次々と襲撃を受けた。

被害は少なくなく、完全に壊滅したプロダクションも無い訳ではなかったが、高木社長によって『ウィンター非常事態』が広範囲に宣言されていたため、想定されていたよりも被害は軽微だった。

問題は、その標的が、アイドルそのものに限らなかったことだ。

水瀬財閥。

非公式ではあるが、既存アイドルを支持している一大財閥。

彼らは、二十四時間以内に全プロダクションへの襲撃を完了し、その後すぐに水瀬財閥系列の企業を強襲し始めた。

一国に勝る私設軍隊『MCPA』を保持する財閥ではあったが、意図しない規模での奇襲に即時対応するのは困難であり、戦況は混乱し、一部では崩壊する事態にまで発展した。

この緊急事態に、私たちノーブルチームが駆り出されないわけはなかった。





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Chapter2 千早「ウィンター非常事態……?」

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/04(木) 23:50:09.49 ID:0ca2PYED0
2552/07/29

地球:水瀬エレクトロニクス 本社ビル

『こちら、MCPA第12中隊。ノーブルチームに伝えてくれ』
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/04(木) 23:50:52.57 ID:0ca2PYED0
座席に背を預け、自然とため息がこぼれる。
そんな自分に驚いた。

各地を転戦し、五日が経つ。

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/04(木) 23:51:42.77 ID:0ca2PYED0
「無理をするな、とは言えません。わたくしたちには、常に不可能が求められます」

「ですから、もっとわたくし達を頼って下さい」

「あなたはわたくし達を、わたくし達はあなたを身を賭して助け合う」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/04(木) 23:52:13.39 ID:0ca2PYED0
『リーダー』

抑揚の無い声がプロデューサーを呼ぶ。

「何ですか、小鳥さん」
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/04(木) 23:52:55.81 ID:0ca2PYED0
2552/08/06

765プロ


以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/04(木) 23:53:52.17 ID:0ca2PYED0
「確かな情報なの?」

律子が苛立ち混じりに言い、テーブル上の小さな人影を見た。

AIは自らの外見、アバターを自らの意思で選択する自由がある。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/04(木) 23:55:01.15 ID:0ca2PYED0
「これ……」

『信用していただけましたか?』

少しの間、律子はテーブル上を現れては消えるデータを食い入るように見つめていたが、諦めたように首を振った。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/04(木) 23:55:52.62 ID:0ca2PYED0
私たちが、その『デモ船』に固執する理由は、961プロの戦力がそこから供給されている可能性が高まったからだ。

倒しても、倒してもどこからか湧いてでてくる961プロのアンドロイド。
その供給源を絶たなければ、私たちの勝利は絶望的だった。

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/04(木) 23:57:00.45 ID:0ca2PYED0
『実際には『デモンストレーション船』の積載量はそれほど多くなく、目的地までの輸送手段に過ぎません』

小鳥は新しく表示されたホログラムを示しながら続ける。

『これは言うなれば『母船』です。アンドロイドはこの内部で製造されているものと推測されます』
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/04(木) 23:58:13.94 ID:0ca2PYED0





以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/04(木) 23:59:07.49 ID:0ca2PYED0
『母船』を破壊する方法として採用されたのは、結局一番簡単で、確実なものだった。

すなわち、物理的な衝撃による破壊。

問題は『デモ船』の約二倍の大きさがある『母船』を破壊するだけの衝撃をどこから持ってくるかということと、おそらく厳重な警備をどうやってくぐり抜けるかだった。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/04(木) 23:59:45.76 ID:0ca2PYED0
足りないなら、敵から奪えば良い。

律子が出した案は『デモ船』の一つを乗っ取り、巨大な『弾丸』として利用するというものだった。

もともとが相手のものなら、警戒される心配も少ない。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/05(金) 00:00:30.98 ID:FUQQlhdl0




『ヘルジャンパー・プログラム』
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/05(金) 00:01:40.66 ID:FUQQlhdl0
『……っと、システムチェック完了! こっちは準備完了ですよ〜』

『小鳥、くれぐれもしっくすをよろしくお願いします』

『はいは〜い、任されましたっ』
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/05(金) 00:03:14.58 ID:FUQQlhdl0



『ヘルジャンパー・プログラム起動っ! 反転、逆噴射まで残り三十秒です!』

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/05(金) 00:03:51.56 ID:FUQQlhdl0
『反転、スラスター起動。着地まで残り十!』

スラスターの起動と同時に、体が軋むほどの負荷が全身を襲う。

『デモ船』がみるみる大きくなり、視界はすぐにそれでいっぱいになった。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/05(金) 00:04:26.60 ID:FUQQlhdl0
『しっくす!』

直後の私は、四条さんの不安に満ちた声に、反応できないほど疲弊していた。

『診断プログラムを起動。負傷無し、バイタルサインは不安定ですが、許容範囲内です。大丈夫ですよ、貴音ちゃん』
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/05(金) 00:05:29.10 ID:FUQQlhdl0
腰のアタッチメントに取り付けておいたM7Sサブマシンガンと、太もものM6Sハンドガンを順に確認する。

実際に撃ってみないことには本当のところは分からないが、一見したところでは動作に支障のありそうな損傷は見当たらない。

胸を撫で下ろし、銃をしまう。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/05(金) 00:06:07.52 ID:FUQQlhdl0

実際のところ、あのプログラムは適用できる人間が限られているだけでなく、発する熱量が大きすぎて、使用できる環境も大幅に限定されていた。

そのため、装備もプログラム自体もとりあえず『問題なく』動く程度でしかなかった。

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/05(金) 00:06:54.52 ID:FUQQlhdl0



『ここから侵入できるはずです』

以下略



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