374: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 11:28:26.26 ID:PGWDh4gJ0
忍「奇遇じゃのう。 儂も同じ考えじゃよ。 我が主様よ」
暦「ありがとう。 それじゃあ」
暦「宜しく頼むぜ。 相棒」
375: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 11:28:55.30 ID:PGWDh4gJ0
暦「ああ、そうだよ。 その通りだ」
暦「もう絶対に忘れてやらねえ。 例え、いつもみたいに土下座されてもな」
忍「うむ。 それがお主に出来る努力じゃよ」
376: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 11:30:18.25 ID:PGWDh4gJ0
暦「出来て無くても、今すぐ走って迎えに行くさ」
忍「承知したぞ、我が主様。 それでは、行くとするかのう」
忍は指差す。 あの先に、火憐が居る筈だ。
377: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 11:30:49.95 ID:PGWDh4gJ0
忍「礼には及ばんよ。 儂は言葉より、物の方が嬉しいのでな。 具体的に言えばゴールデンチョコレートじゃ。 と言うか、そんな事より」
忍「さっさと走らんか。 あの巨大な妹御はいつ動いてもおかしく無いんじゃぞ」
だから、巨大って言うほどでかくねーっつうの。
378: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 11:31:24.53 ID:PGWDh4gJ0
忍に何度か案内され、その場所に着いた時には、既に四時を回っていた。
案内された場所。
柄の木二中。
379: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 11:32:01.42 ID:PGWDh4gJ0
見つけて欲しかったのか、火憐は。
部屋に残ってたジャージも、そういう意味だったのかもしれない。
つくづく、僕は何にも分かっていなかったんだろうな。
380: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 11:32:27.87 ID:PGWDh4gJ0
忍が言うには、恐らく火憐は屋上に居るとの事らしい。
夜中の中学校に入る事自体、初めてだけども(高校には何度か入った事がある。 校舎の中までとは行かなかったが)
しかし、あいつは良くこんな所に一人で来たな。
381: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 11:33:32.15 ID:PGWDh4gJ0
勿論、門が開いている訳も無いので、それを飛び越えて中に入る。
警備員や通りすがりの人に見つかれば、それこそマズイ事になりそうだ。
捕まったのが高校生となれば、尚更か。
382: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 11:34:11.37 ID:PGWDh4gJ0
幸いにも、警備員の姿等は見えなかった。 この町の治安を考えれば、納得だけれども。
そして。 それから程なくして。 すぐに。 すんなりと。 屋上へと繋がる扉の前へと、僕は到着した。
一度、扉の前で足を止め、目の前を見据える。
383: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 11:34:38.29 ID:PGWDh4gJ0
あー。 でも、家に入るのにも二階の窓とか使う奴だし、不思議では無いのか。
まあ、家の二階と高さは随分違うけどな。
あいつ自体、生きる不思議みたいな感じだし、そんな感じの物だと思おう。
384: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 11:35:05.74 ID:PGWDh4gJ0
本来ならば、こんなどうでもいい事なんて考えずに、とっとと扉を開けるべきなのだろうけれど。
少しだけ、怖かった。
火憐に突き放されるのが、少しだけ。
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