過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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◆x/rxoIq2T6
[saga]
2013/07/21(日) 23:33:13.64 ID:kNW/cQ9l0
正確無比な突き。
後ろに逃げたカムクラを逃がさないように、喉元を正確に狙う。
それを察知した相手が素早く身をよじるその数瞬前に、素早く手首を捻って刃先を返し、そのまま横薙ぎへとスイッチする。
カムクラ「ッグ!?」
その動きは読みきれなかったのか、カムクラは両目を見開た。
だがもう遅い──。
ナイフはカムクラの胸を深々と切り裂いていた。
無論、このまま攻撃の手を緩めるつもりも無い。
日向「借りるぞ──」
棒立ちになっていたカムクラの手から拳銃を奪い取ると銃口を腹にくっつけて引き金を引く。
カムクラ「ぐああああああああああ!!!」
ばしゃりと血が舞い跳び、俺の身体を汚す。
カムクラの腹には穴が開いており、内臓が僅かにはみ出していた。
しかし…これで即死しないのはやっぱり化け物だな。
この状態で生きていられる人間なんて限られている。
それこそ大神クラスの武人でなければ耐えられないだろう。
カムクラ「はぁ…はぁ……ぐぅ!」
日向「今、終わらせてやる!」
俺は素早く銃を構え、今度は照準を頭に合わせる。
動きは封じた、もう逃げられない。
しかし引き金を引いても銃弾は飛び出さない。
カムクラ「は、はははは!どうやら神はボクに微笑んでいるらしい」
日向(弾切れかよ…!?)
そう気付いたときには遅く。
あれだけの怪我を負っていながら、むしろ鋭さを増している蹴りをもろに受けてしまう。
日向「ん、ぐ…ぅ…!!」
あまりの痛みにもんどりを打ちそうになったが、歯を食いしばって耐える。
カムクラ「ほらほら遅いよッ!」
日向「がはっ!」
勝利を確信して油断したせいか──僅かに動きの鈍った俺に容赦なく蹴りが飛んでくる。
先程までの攻撃が遊びであったと勘違いしてしまうほどにそれは鋭く、早く、強い。
あまりの衝撃に僅かに膝を落とせば、万力の力で腕を握られる。
このままでは腕を引き千切られる──!
日向「く、そ…!」
俺はせめてもの抵抗とばかりに掴まれていない方の腕を伸ばし、カムクラの眼球を指で押し込む。
片手は惜しいが、眼球を潰せば……。
すると相手はその動きを機敏に察知し、俺の耳の穴に指を伸ばす。
日向(まずいな…このまま鼓膜をぶち破られて…指が脳にまで達しました、なんて言ったら間違いなく死ぬ…)
俺は素早く眼球から手を離し、銃弾によって穴の開いたカムクラの腹に蹴りを入れる。
カムクラ「ぐ、ぐ、おぉぉぉお!!」
痛みによる叫び、というよりは、身体が思ったように動かない苛立ちでの叫びだろう。
カムクラは血走った目で俺をにらみつけながら、荒い息を吐く。
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