過去ログ - 小梅「白坂小梅のラジオ百物語」
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172:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/10(金) 20:28:48.15 ID:uAvvpyUMo
 あまりに普通に受け止めていたこと故に、そのことに疑問すら覚えない。
 そういうもののようです。

 ある意味、村全体が、女の子を死に追いやったと言えるでしょう。

 そして、亡くなった名主の息子も、その悲しくも残酷な子供たちの一人だったわけです。

『山狩りをした者らは、そのことを知っていたんだ』

 名主の息子が亡くなったのは、事故ではなく父親の復讐だと村の人々は考えました。
 そして、彼を見つけ出すために山狩りをしたということでしょう。

 そこで、村長の物言いにひいおばあさんは気づきました。
 父親は既に見つかっているのだと。

 父親まで、村の人間に殺させるわけにはいきません。
 殺人だというなら警察に届けるべきだとひいおばあさんが言うと、村長はゆっくり首を横に振りました。

 父親は、見つかったときには既に亡くなっていたそうです。
 しかも、かなりむごい姿で。

 いかに怒りにかられた村人であっても正視することも出来ぬような有様だったらしいと、村長は続けました。


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