過去ログ - フィアンマ「暗闇の世界から」アウレオルス「当然、救い出す」
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342: ◆2/3UkhVg4u1D[saga ]
2013/05/28(火) 21:44:51.24 ID:PHYiSdju0

足首にくくりつけた重石が、文字通り足を引っ張る。
ぶくぶくと水に沈みゆく体。
口からは空気が溢れ出し、肺の中の空気がたたき出されていく。
当然、苦しくなれば、人の生存本能というものは強く刺激される。
以下略



343:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/28(火) 21:45:08.57 ID:GIZXcrYm0
   


344: ◆2/3UkhVg4u1D[saga ]
2013/05/28(火) 21:45:35.92 ID:PHYiSdju0

先程までフィアンマが居た聖堂に戻り。
しかしながら、彼女の居た痕跡はまったくもって見つからなくて。
何処に行ったのか予測のつかない彼は、ふと机を見て。

以下略



345:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/28(火) 21:45:53.99 ID:GIZXcrYm0
   


346: ◆2/3UkhVg4u1D[saga ]
2013/05/28(火) 21:46:24.38 ID:PHYiSdju0

奇跡とは、決してありえない事が起きることではない。

可能性がほんのごく僅かにあり。
努力を最後まで惜しまぬ人間が祈り。
以下略



347:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/28(火) 21:47:21.49 ID:GIZXcrYm0
 


348: ◆2/3UkhVg4u1D[saga ]
2013/05/28(火) 21:47:37.73 ID:PHYiSdju0

やがて。
二人の会話の和やかさは、恐らくそのままに。
フィアンマの表情だけが、辛さを堪えたものへと変化していった。
彼らは別れ、フィアンマはそのまま、うつろな表情で歩いて行く。
以下略



349:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/28(火) 21:47:49.79 ID:GIZXcrYm0
  


350: ◆2/3UkhVg4u1D[saga ]
2013/05/28(火) 21:48:05.62 ID:PHYiSdju0

ようやっと、海へとたどり着く。
助ける側の大原則である上着を脱ぐことすら忘れて、アウレオルスは海へと足を踏み入れた。
下手をすれば自分が溺れ死ぬ恐れも視野に入れ忘れ、彼は必死に手を伸ばす。
濡れてスーツが重くなっても気にせず手を伸ばせば、どうにか手を掴んだ。
以下略



351:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/28(火) 21:48:14.31 ID:GIZXcrYm0
  


352: ◆2/3UkhVg4u1D[saga ]
2013/05/28(火) 21:48:33.57 ID:PHYiSdju0

そうして、彼はフィアンマを掬い上げた。
砂浜で一般的な人工呼吸を行い、飲んでしまった海水を吐かせる。
げほげほとしょっぱい水を吐きだし、フィアンマはぼんやりとした表情でアウレオルスを見上げた。

以下略



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