1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/05/09(木) 11:49:00.38 ID:VW3VQKaz0
俺は痴漢されていた。
朝の満員電車の中、ドアの前で俺は痴漢されていた。
具体的に述べるなら、下腹部から臀部までの位置に沿って痴漢されていた。
なんという下半身の特定箇所をターゲットとした痴漢なのだ。とても大声をあげることなど。
俺が事務所へと向かう駅で下車すると、先ほどまでの痴漢はぴたりと止む。
尻に残った体温を冷ますため、大きく深呼吸した。
ふう。今日はこんなものか。
この痴漢は、今日に限ったことではないのだ。
毎朝毎朝、俺はこの電車内で痴漢を受けている。
正直に言うと若干癖になっている。
由々しき事態だ。
俺は痴漢をされている際後ろを振り向いたことがない。
どれほどのスキモノお姉さんが俺の尻を触っているのか見たことがない。
肩を叩かれ、声をかけられ、俺は駅長室へ連行された。
ふざけるな。俺は痴漢していない。
していただく側なのだ。
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/05/09(木) 11:57:46.31 ID:VW3VQKaz0
俺は、連行された後も必死に事情を説明した。
痴漢などしていないこと。
する側ではなく、される側だということを。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/09(木) 11:59:23.52 ID:LTOybLZ20
一体どういうことだってばよ
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/09(木) 12:02:31.52 ID:/OzYnzTVo
わけがわからないよ
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/09(木) 12:02:49.73 ID:auijcJIao
やはり貴様か、支援
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/05/09(木) 12:04:21.81 ID:VW3VQKaz0
警察を呼ばれそうになってしまった。
身元引受人が必要だ、という事態に直面してしまった。
仕方が無いので、携帯から元警官のアドレスを呼び出し、電話をかけた。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/05/09(木) 12:10:15.81 ID:VW3VQKaz0
『…それで、プロデューサーさんは亀甲縛りで事務所に来たんですか?』
呆れる顔も美しい。ちひろさんは困ったような表情で言った。
縄の網目に沿って彼女は視線を這わせていく。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/05/09(木) 12:17:00.96 ID:VW3VQKaz0
違う。亀甲マンだ。声を荒げそうになってしまった。
せっかく早苗さんに亀甲縛りをしていただいたと言うのに。
彼女はあまり俺に感心を示してくれなかった。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/05/09(木) 12:22:46.62 ID:VW3VQKaz0
「ええ、俺は犬です」
『そこではなくて』
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/09(木) 12:26:59.05 ID:QoAPRofkO
またお前か
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/09(木) 12:27:37.46 ID:fpbc4uPQo
Pa社長いつもお疲れ様です!
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/05/09(木) 12:35:06.71 ID:VW3VQKaz0
俺はレアメダルを拾い上げると、ポケットにしまった。
すると、ポケットから声が聞こえる。フェイフェイダヨー。
なんということだ。ふむ。フェイフェイか。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/09(木) 12:43:03.90 ID:VW3VQKaz0
『たまご…はおすぎに、なられますか?』
俺は耳を疑った。
たまごから…おすぎに、変化?
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/05/09(木) 12:51:13.54 ID:VW3VQKaz0
手渡されたメニューの中身は、なかなか一般的なものだった。
ファミレスらしい値段、ファミレスらしい品揃え。
よく見ると下の方に小さくスタミナドリンクと書かれている。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/05/09(木) 12:57:39.78 ID:VW3VQKaz0
噛む度に口の中でフェイフェイの声がする。
これはまさか、本物?
ならば目の前の彼女は何人目だ。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/05/09(木) 13:07:16.49 ID:VW3VQKaz0
彼女…ええと、渋谷凛はどちらの心配をしているのだろうか。
俺の頭の表面の打撲の話についてなのだろうか。
それとも、俺の頭の中身の精神的なものについてなのだろうか。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/09(木) 13:22:27.03 ID:VW3VQKaz0
1時間に渡り拘束された俺は、興奮していた。
あまりの悔しさに涙がこぼれてしまった。
下着は履いていた。上にジーパンも履いていた。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/05/09(木) 13:33:01.21 ID:VW3VQKaz0
首元から俺の頭が露出していた為、連行されたらしい。
意味が分からない。下半身にも頭はあるのだ。
…人間どちらにひっくり返っても前へは進めるのだ。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/05/09(木) 13:40:24.97 ID:VW3VQKaz0
ふむ。こういうテーマなら、俺も学生時代によくやったものだ。
改めて見回してみると、どうにも女性比率が多い。
中に男子生徒など、数えるほどしかいないではないか。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/09(木) 13:40:31.87 ID:rep6AlFno
頭が沸騰しちゃうよお…
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/05/09(木) 13:47:32.06 ID:VW3VQKaz0
『ふむふむ…みな、上手いっス』
『えーと、教室には42人の生徒さんが居て…と』
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