過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/18(土) 08:05:15.81 ID:0FhXK3hqo

「その人は、何かを言っていたんですか?」

「分からないけど、"駄目だ"って」

「……"駄目"?」

「うん。なんていうか、引き留めるみたいに。よく分からないんだけど」

 シラユキは、真面目な顔になって考え込んでしまった。
 わたしは、雨に打たれて震える傘の柄の感触に、感覚を集中させた。 
 難しいことは、よく分からない。考え始めると、頭が軋むように痛み始めるのだ。

 やがてシラユキは、くすくすと笑い始めた。

「不思議な夢ですね」




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