過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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153:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/27(月) 07:21:17.50 ID:Mlv00GWXo

 わたしが降りてきたことに気付いたのは、シラユキより男の方が先だった。
 そのことに、すごく嫌な気持ちになる。

 気分が落ち着かない。何かもやもやとしている。

 異物感のような据わりの悪さ。
 つまり、見知らぬものがこの屋敷にいることに対する不快感。
 最初はそれだけなのかとも思った。でも、それだけじゃない。

 彼がわたしを知っているかもしれないとか、わたしが彼を知っているかもしれないとか、そういうことでもない。
 
 もっと別の何かが、明白にある。不快感でもない。好奇心でもない。もっと別のもの。

「まだいたの?」

 皮肉を言うと、彼は落ち着いた様子で肩をすくめた。

「今日から、ここで暮らしたい」

「……どういうこと?」




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