過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/19(日) 09:55:34.03 ID:6wN2+WcTo

 とはいえ、書庫には分厚い百科事典も並んでいるし、たくさんの図鑑や写真もある。
 だから、かろうじてその内容を理解することもできた。
 かといって、わたしはその作業が特別好きだったわけではないのだけれど。

 読書はわたしにとって、どうしようもなく退屈な日々をごまかすための、ひとつの暇つぶしに過ぎない。
 それは骨の折れる作業でもあったし、また実りのない作業でもあった。

 切り離されている、とわたしは思う。
 そう感じるのはたぶん、本を読みすぎたせいだろう。
 
 なんだか妙に気怠くて、本を読み解く気にはなれず、わたしはベッドに寝転んだ。
 天井を仰いで横になると、雨の音が大きくなる気がする。
 



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