過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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254:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 07:46:18.08 ID:lXtenV6yo

「……そうかもしれない。疲れたのかもね」

 たいした含意もなく、わたしは答えた。自分で思ったよりも、それはあからさまな言葉だった。

「帰るの?」

 話題をなんとか変えたくて、わたしは思わず訊ねた。

「まだ、来たばっかりだろ」

「そうじゃなくて」

 分かっている、というふうに、彼は深く頷いた。

「まだ、決めかねてる」

 わたしは自分が安堵しているのか、残念がっているのか、分からない。
 でも、残念がっているとしたら、それはすごく身勝手なことだろうと自分で思った。




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