過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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255:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 07:46:57.76 ID:lXtenV6yo

 ひとつ言えるのは、とツキは続けた。

「お前がどちらを選ぶにせよ、俺は戻るってことだ。それだけは変わらない。
 俺は生きていくよ。でも、お前の選択によってはとても悲しい思いをすると思う。
以下略



256:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 07:47:44.92 ID:lXtenV6yo



 そろそろ戻ろう、とツキは言った。わたしは彼に先に戻ってもらい、森の中に残った。
 考えたいことが、たくさんあった。でも、何から考えればいいのか分からない。
以下略



257:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 07:48:11.25 ID:lXtenV6yo
つづく


258:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/02(日) 07:53:03.58 ID:SM8Tf5+AO
乙乙!

物語も佳境に!……入ったのか入らないのか。
ただ雨が降り続く。

以下略



259:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/02(日) 09:34:23.30 ID:JfSyiqI+o
ツキに対する心境に大分変化があったな


260:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/02(日) 16:35:05.18 ID:owLe/pQDO
巷に雨の降る如く、我が心にも、雨ぞ降る

ヴェルレーヌの詩だったかな…


261:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/02(日) 20:53:03.50 ID:u6kCd0WAO
乙。


262:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/03(月) 07:33:19.10 ID:7IYKPM3ao



 屋敷に戻るとき、何か奇妙な感じがした。
 なんだか、物々しいような雰囲気を感じたのだ。
以下略



263:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/03(月) 07:34:04.33 ID:7IYKPM3ao

 話し声は、雨の音に途切れてろくに聞こえなかった。
 それなのに、シラユキではない方の声は、ひどく冷たく、無機的に聞こえる。
 なぜかは知らない。

以下略



264:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/03(月) 07:34:51.22 ID:7IYKPM3ao

 シラユキと話をしていた誰かは、やがて丘の下へと向かう道を歩いていった。
 わたしはその場で少しのあいだ空を見ていた。

 雨は降り続いている。灰色の雲と白っぽい太陽。生き物の気配のしない森の中。
以下略



265:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/03(月) 07:36:27.68 ID:7IYKPM3ao



 しばらく経ったあとだというのに、わたしがふたたび屋敷に向かったとき、シラユキはまだそこに立っていた。
 まるで待ち構えるみたいに。
以下略



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