89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/23(木) 08:19:23.07 ID:eYA5xb04o
彼女は少し困ったような顔になる。わたしは少し後悔した。
「わたしには直接、何かが起こったわけではありませんから。上手く実感できないのかもしれません」
「……でも、本当に誰か隠れていて、何か起こったら」
シラユキは黙り込む。彼女の反応はおかしい。……おかしい、と思う。
もしかしたら、わたしの方がおかしいのかもしれないけれど。
だってわたしは、『この世界』について何も知らない。
どうするのが普通なのかなんて、分からない。
でも、このまま眠って、その間に何かが起こったら……?
シラユキだって、そういう可能性に気付いていないわけではないだろう。
わたしはじっと彼女の答えを待った。
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