過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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◆jZl6E5/9IU
[saga]
2013/07/18(木) 20:59:23.61 ID:Pl2E6QiQ0
「イズル…」
名前を呟きながら、彼の手を取ってみる。
彼は穏やかな顔で眠っていて、その手は暖かく、彼の生命が確かにここにあることは分かる。
しかし、何故か安心はできなかった。
以下略
755
:
◆jZl6E5/9IU
[saga]
2013/07/18(木) 21:00:22.65 ID:Pl2E6QiQ0
……なんて、いつまでも、分からないフリなんてしていられない。
分かっている。どうして、こうも私らしくもなくなるのかぐらい、分かっている。
自分のことだ。自分で一番理解している。
つまりは。私は――どうしようもなく、彼を好いているんだ。
以下略
756
:
◆jZl6E5/9IU
[saga]
2013/07/18(木) 21:01:19.07 ID:Pl2E6QiQ0
そして――
「う……」
「イズル!」
以下略
757
:
◆jZl6E5/9IU
[saga]
2013/07/18(木) 21:02:11.14 ID:Pl2E6QiQ0
「……」
数秒間、私は立ち尽くしたままでいた。
頭の中で情報だけが流れていって、何も思考は纏まらない。
イズル、私、ヒーロー、ジュリアシステム、テオーリアさん、お友達、昔の記憶……。
以下略
758
:
◆jZl6E5/9IU
[saga]
2013/07/18(木) 21:02:42.76 ID:Pl2E6QiQ0
終わり。次行こう。
759
:
◆jZl6E5/9IU
[saga]
2013/07/18(木) 21:03:54.98 ID:Pl2E6QiQ0
「………」
スターローズの一般居住区。そこの、あるデパートの入口。
私はそこで、一人立っていた。
いつもはタマキとよく来るけれど、今日は違う。
以下略
760
:
◆jZl6E5/9IU
[saga]
2013/07/18(木) 21:07:13.63 ID:Pl2E6QiQ0
そして、現在。
「……」
デパートのある文房具店で、私は困り顔をしていた。
以下略
761
:
◆jZl6E5/9IU
[saga]
2013/07/18(木) 21:08:09.15 ID:Pl2E6QiQ0
「お客様、お困りでしょうか」
いつの間にか、隣に店員さんが立っていた。
何やら見た目の割にずいぶんと落ち着いた雰囲気のお姉さんに対して、私は急な声につい慌ててしまう。
以下略
762
:
◆jZl6E5/9IU
[saga]
2013/07/18(木) 21:09:08.53 ID:Pl2E6QiQ0
「お帰りなさい、お嬢」
スターローズの拠点に戻ってきた私を、イリーナが出迎えてくれた。
彼女はニコニコと優しい笑顔でいた。
その笑顔は、やっぱり、ちょっと苦手だ。
以下略
763
:
◆jZl6E5/9IU
[saga]
2013/07/18(木) 21:10:56.28 ID:Pl2E6QiQ0
歩きから、途中で全力の走りに切り替えて、私は長い長い通路を駆けていた。
待ち遠しい。すぐにでもこれを渡して、彼の驚く顔が見たい。笑顔が見たい。
私の顔が今どうなっているのかは分からない。
あいにくと道中では誰にも会わなかったこともあって、予想がつかない。
でも、たぶん、普段らしくもなく、必死な表情でいたに違いない。
以下略
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