過去ログ - 一護「…あ」 フレンダ「…え?」
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64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 22:28:29.00 ID:jUYPhNfs0
自分が幸せだと思っていれば、誰が何と言おうとも幸せだ、と…
とてつもなく独りよがりな理屈だが、それは確かに間違ってはいないのだろう…けれど…
「明らかに不幸な境遇を幸せだと感じているんなら、そいつは結局、とんでもなく不幸せなわけよ」
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 22:34:03.01 ID:jUYPhNfs0
分かってる…これは私がはじめた話で…どうして、こんな話をはじめてしまったのか…
映画なんてものを見てしまったからだ…嫌でも、元同僚のことを思い出してしまう…彼女が見ていたのは、ほとんどがB級映画だったけど…
「えい!こんなもの!」
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 22:35:24.53 ID:jUYPhNfs0
「は、はは…」
「……フレンダ?」
「結局…逃げることなんて出来ないってわけね」
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 22:37:38.43 ID:jUYPhNfs0
幸せな人間、不幸せな人間、幸せになれる人間、幸せになれない人間…
今日も世界中で、色んな人が幸せを求めて生きている…けれど…
人を殺め、仲間を裏切り、外道に染まり切った…そんな人間は…
決して、幸せになってはいけないのだ
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 22:39:25.11 ID:jUYPhNfs0
「だけど…もう、死んじゃったから…」
自分でも汚い人間だと思う…死にたくないからと仲間を裏切れるくせに、いざ死んでしまったらその事を後悔している…
もしも生き延びていたら…私は、彼女達に対して、こんな気持ちを抱いていたのだろうか…
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 22:44:37.86 ID:jUYPhNfs0
何となく、覚えのあるような顔だと思った
今にも泣き出しそうに言葉を紡ぐフレンダを見て…俺は、何かを思い出そうとしていた…
…いや、違う…思い出すことなんてありはしない。ただの一度だって、忘れたことはないのだから…
雨の降る夜…河原に佇む少女…そして…
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 22:46:26.28 ID:jUYPhNfs0
「だからっ…!」
絞り出すように声を上げる少女…
何を頼まれるのかは分からない…分からないけれど、それでも予想は出来る
懐かしくて、楽しくて、いつだって笑っていられる日々…
71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 22:48:34.23 ID:jUYPhNfs0
それが正解かどうかは分からない…でも、ただ間違いでしかない、なんてことはないだろう
どんなに辛くても、悲しくても…死者には死者の、生者には生者の世界があって…それが元通りになることが間違いなはずがないのだから…
だから…フレンダが向こうに行きたいというんなら、俺はそれを手伝おう…
だけど…
72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 22:49:48.98 ID:jUYPhNfs0
そう、心の中で語りかけて…
「黒崎…」
ようやく、決心がついたのか…フレンダの口が、「だから」以外の形を作った
73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 22:52:48.20 ID:jUYPhNfs0
日常回のはずが、いつの間にかシリアスに…
とりあえず、今日はここまでです。更新遅くてすみません
この後、現世での日常回は、全部おまけになりそうです
74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/02(日) 22:55:49.03 ID:wC7vyDLr0
乙です
フレンダはちゃんと成仏して欲しいなぁ
せめて虚やバウントにもぐもぐされませんように…
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