過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:18:13.27 ID:raX+wY0oo
恵美「……何してるんですか、芦屋さん」

芦屋「うおわぁっ! ゆ、遊佐さん……!?」

仕事が終わり、その日はまっすぐ家に帰るべく
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:18:39.96 ID:raX+wY0oo
貞夫と向かい合う女の子を見てみると、どこかで見覚えがある。
……ああ、思い出した。初めてマグドに行ったとき貞夫と仲が良さそうに話していた子だ。
その服装も大変に気合が入っており、少なくとも彼女の側が
デートのつもりで来たことは間違いないだろう。
何よりも腹立たしいのは、
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:19:08.46 ID:raX+wY0oo
芦屋「真奥は、人と恋愛をしたことがありません」

芦屋「いえ、恋愛以前の話ですね。つい数カ月前まで、彼にとって人は交流するに値しない存在だった」

……どういった意味の話なんだろうか?
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:19:35.10 ID:raX+wY0oo
貞夫の視線をチェックしながら店に入り、抑えた声で注文を済ませる。
そのまま彼の視界に入らない席に座った。どうやら気づかれずに済んだようだ。

恵美(……いよいよ本格的にストーカーね、こりゃ)

以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:20:01.96 ID:raX+wY0oo
その口調と表情には、警戒……いや、敵意と言っていい感情が篭っていた。
それはそうだ。彼女にしてみれば、いざ告白というところで
割り込まれ、自分にはまだ叶わない名前呼びを見せつけられたようなものだ。
自分でももう少し上手いやり方はなかったのかと思わざるをえない。

以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:20:28.10 ID:raX+wY0oo
恵美「――良かった、気がついたのね」

女の子が目を覚ました。

少女「あなたは……」
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:20:57.67 ID:raX+wY0oo
千穂「真奥さんは……」

恵美「少なくとも私達のそばにはいないわ」

それが目下「二番目に」心配な事柄だった。
以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:21:24.58 ID:raX+wY0oo
恵美(……!)

落ち着け。対処を間違えるな。

恵美(悪魔が、近くにいる。おそらく結界を張っている、敵か味方かも分からない悪魔が)
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:21:51.64 ID:raX+wY0oo
真奥「んじゃちーちゃん、またバイトでな」

千穂「はいっ」

お辞儀をしてから、千穂ちゃんが警官であるという父の元へ駆けていく。
以下略



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:22:19.83 ID:raX+wY0oo
真奥「……まあ、なんだ。秘密にしといてくれると助かる」

私とのコミュニケーションを諦めた貞夫が、そう締めくくる。
すでに彼の身体は人間のそれに戻っており、全てが夢だったと思いたくなる。

以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:22:49.71 ID:raX+wY0oo
梨香「それだけ食欲があるなら、もうなんの心配もいらなそうね」

恵美「本当にありがとう、梨香」

あの後、梨香に言われるがままに病院に行き、詳しい診察を受け、
以下略



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