過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」
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41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:26:07.76 ID:raX+wY0oo
恵美「……それが、分からないの」

怒るな。焦るな。ただ聞け。私が想った真奥貞夫を信じろ。

恵美「どうしてあなたは元の世界で、そんなひどいことをしてきたの」

恵美「どうしてあなたはこの世界で、人に優しくするの」

恵美「教えてよ。不安になるの。あなたのことが知りたいの」

恵美「このままじゃ、……自信を持ってあなたが好きですって言えないから」

貞夫の顔が、少しだけバツの悪そうな表情に変わる。
そうだろうとは思っていたが、私の気持ちはとっくに筒抜けだったわけだ。
それでいい。もう私の気持ちは、進むか消すかしか道はないのだから。

今度は返答に間が空き、やがて彼は口を開いた。

真奥「元の世界……エンテ・イスラに侵攻したのは」

真奥「魔界のため、悪魔のために必要だった。……としか言えないな」

私達エンテ・イスラの人間は、魔界や悪魔についてほとんど何も知らない。
知っているのは、魔翌力さえあれば生きていけるという超常的な生態だ。
何故そんな生物がエンテ・イスラを欲しがるのか。単に残虐さ故と思われていた。
だがこの口ぶりだと他に理由があるのかもしれない。
そこを深く聞くのは、今はやめておいた。まだ話は続く気配だったからだ。


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