過去ログ - 佐々木千枝「千枝は、わるい子です」
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2013/06/09(日) 00:27:54.70 ID:j7T+CQqZ0
遊園地の敷地にある大きな池。水上には幾つかボートが浮かんでいる。その内の一つに、私とプロデューサーさんは乗っていた。
お仕事は夜からの予定なので、しばらくは遊んでいて良いらしい。そのおかげで、私はプロデューサーさんとの時間を楽しめている。私の対面にいる彼がオールを漕ぐと、ゆっくりとボートが前進する。私が試しに漕いでみたときは、まったく進まなかったので、彼の手腕に心底感心した。
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2013/06/09(日) 00:28:44.80 ID:j7T+CQqZ0
衣装として渡されたのは、桃色の牡丹と白色の菊の模様をあしらった、空色の着物だった。可愛いというよりはキレイなそれに袖を通したとき、私自身がキレイになったような錯覚を受けて、ついつい舞い上がってしまった。
ただ、プロデューサーさんが私の姿を見たときの一声が
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2013/06/09(日) 00:31:07.96 ID:j7T+CQqZ0
イメージビデオの撮影のために、私は紅葉が舞い踊る京都を歩いていた。両手で受け皿を作ると、幾枚かの紅葉が吸い込まれるように滑り込んでくる。両手に重なった紅葉は、どれも儚い美しさを感じさせ、哀憐を誘う。それらを抱えたまま、私はプロデューサーさんに駆け寄った。
「見て下さい。こんなにいっぱい紅葉が集まりました!」
「おお、よく集まったな。どれも綺麗なもんだ」
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2013/06/09(日) 00:32:11.17 ID:j7T+CQqZ0
次の仕事は、悪魔の格好をするらしい。衣装を見せてもらうと、それはいつもよりほんの少し露出が多く、スカートの丈も短いものだった。
「千枝はわるい子じゃないです……」
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2013/06/09(日) 00:32:55.79 ID:j7T+CQqZ0
わるい子というのはどんなものなんだろうか。どれだけ考えても、漠然としたイメージしか浮かばず、お手上げだった。
「プロデューサーさん」
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2013/06/09(日) 00:34:30.43 ID:j7T+CQqZ0
プロデューサーさんへの想いは募るばかりだった。
初めて会ったときから、ずっと優しくしてくれる彼に、私はいつの間にか恋に落ちていた。
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2013/06/09(日) 00:35:44.02 ID:j7T+CQqZ0
「プロデューサーさん」
呼びかけると、プロデューサーさんは仕事を中断して、こちらに首を向けてくれる。
「どうした、千枝」
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2013/06/09(日) 00:36:31.32 ID:j7T+CQqZ0
プロデューサーさん、千枝はわるい子です。だって、オトナを好きになってしまったんですから。
あなたとお仕事をしているときが、一番の幸せです。いや、お仕事だけじゃなくて、あなたと一緒にいれれば幸せなんです。
プロデューサーさんはどうですか。千枝とお仕事ができて、一緒にいれて、幸せですか。
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2013/06/09(日) 00:38:24.43 ID:j7T+CQqZ0
千枝ちゃんは合法
誕生日に間に合わせようとしたが、けっきょくだめだった。だって地の文って難しいんだもの
読んでくれた人、ありがとですた
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/09(日) 00:51:08.92 ID:SopEWY9To
千枝ちゃんは実にいいな
こんな可愛い子が違法な訳がない
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/09(日) 00:52:26.24 ID:lNCCVRCzo
激しく乙
千枝ちゃんかわいいよ千枝ちゃん
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