過去ログ - フロイライン「不思議で優しい神父様」フィアンマ「……」
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2: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/06/13(木) 22:34:00.51 ID:PusaXlv20

その女は、監禁されていた。
誰かに、というレベルではない。
宗教組織そのものに、だ。逃げられるようなものではない。

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/13(木) 22:35:25.89 ID:My98/aZ00




4: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/06/13(木) 22:35:56.89 ID:PusaXlv20

「優しい優しい神父様」

これで、火炙りにかけられたのは何度目なのだろう。
カウントする癖などない女―――フロイラインは、日常の一部としてそれを受け入れていた。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/13(木) 22:36:06.95 ID:My98/aZ00




6: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/06/13(木) 22:36:24.86 ID:PusaXlv20

何度も神明裁判にかけられ。
その度に傷一つ無い彼女は、確かに神様から愛されているはずなのに。
神様は微笑まず、どこまでも彼女を苦難の道へと追いやる。

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/13(木) 22:36:53.14 ID:My98/aZ00




8: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/06/13(木) 22:37:05.55 ID:PusaXlv20

「寒い、です」

ここに"居た"無実の魔女たちを真似て、そう呟いた。
実際、彼女の居る場所は寒かった。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/13(木) 22:37:13.90 ID:My98/aZ00




10: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/06/13(木) 22:37:38.14 ID:PusaXlv20

フロイラインは首を傾げ、その足音が近づいてくるのを待った。
その気になれば抜け出せる牢屋だが、逃げ出すつもりはなかった。
ここから抜け出せば、快適さが減ってしまうことを識っているから。

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/13(木) 22:37:47.23 ID:My98/aZ00




12: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/06/13(木) 22:38:20.11 ID:PusaXlv20

一口、二口。

噛む度に、甘い味がする。
ほんのりと温かいのは、彼の手の温度が移ったか、あるいは焼いて間もないのか。
以下略



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