過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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◆EhtsT9zeko
[saga]
2013/07/07(日) 23:44:47.14 ID:nBQnR4x30
「あー、いたいた」
ハンナの声だ。デッキから玄関の方を見やったら、ハンナとそれを支えるレオナがいて、こっちに手を振っていた。
二人はデッキまでやってきて、俺の隣に腰を下ろす。
胸に暖かい感覚が湧いて来たのもつかの間、そう言えば、メキシコで別れるときのレオナが…
それを思い出して、ひとりでに体が固まった。待てよ…これって、あれか?修羅場なのか?
「いやぁ、のぼせちゃったよ」
「レオナは本当にお風呂好きね」
「だってさ、研究所の中って他に自分の時間とか楽しみとかなかったし…」
「あぁ、そっか…ごめん、なんか変なこと聞いた」
「ううん、いいのいいの!明日は海に行ってみたいんだよね。アヤさんにお願いしようかなぁ」
あれ、なんか、平和な会話だな…大丈夫、なのか?
「ははは。そうだな、頼んでみろよ。俺は大人しくここでのんびりしてるからよ」
「えぇー?マークも行こうよ」
「残念、私とマークはケガにんなので海水浴は出来ません!レオナ一人で行ってきな!」
「なにそれ、ひとり占め?ずるい!」
あれ、なんかやっぱり、おかしな方向へ行かってないか?
「そう言えば!レオナ、あのとき、マークに無理矢理キスしたでしょ!」
「無理矢理じゃないよ!マーク、受け入れてくれたもん!」
「嘘よ!マークは私の恋人なのよ!?そんなことないよね、マーク!?」
「マーク、どうなの?!私とキスするのイヤだったの!?」
なんだよ、これ。なんなんだ、この状況?
「いや…えぇと…あのときは、その、突然で、なんていうか…」
「なに!?認めるの?!最低!離婚よ!もう離婚!」
り、離婚て、結婚すらしてないだろうに…
「ひどいよ…そんな気もないのに私を受け入れるふりをしたなんて!」
ちょ、え、レオナ?まで何言い出すんだ!?
俺がまるで意味が分からなくて、しかも動揺していたら、二人は顔を見合わせてから俺の方を見て、
ニンマリと、ハンナのお得意のあのいたずらっぽい、したり顔でニヤついてから、さらに声を上げて笑った。
なんだよ、くそ!ハメられた!
俺は腹立ちまぎれに、ビールをあおる。まったく、性質の悪いぞ、お前ら!
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