過去ログ - ムラサメ研究所を脱走してきたニュータイプ幼女たちが…
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329: ◆EhtsT9zeko[saga]
2013/07/07(日) 23:44:47.14 ID:nBQnR4x30

「あー、いたいた」

ハンナの声だ。デッキから玄関の方を見やったら、ハンナとそれを支えるレオナがいて、こっちに手を振っていた。

 二人はデッキまでやってきて、俺の隣に腰を下ろす。

胸に暖かい感覚が湧いて来たのもつかの間、そう言えば、メキシコで別れるときのレオナが…

それを思い出して、ひとりでに体が固まった。待てよ…これって、あれか?修羅場なのか?

 「いやぁ、のぼせちゃったよ」

「レオナは本当にお風呂好きね」

「だってさ、研究所の中って他に自分の時間とか楽しみとかなかったし…」

「あぁ、そっか…ごめん、なんか変なこと聞いた」

「ううん、いいのいいの!明日は海に行ってみたいんだよね。アヤさんにお願いしようかなぁ」

あれ、なんか、平和な会話だな…大丈夫、なのか?

 「ははは。そうだな、頼んでみろよ。俺は大人しくここでのんびりしてるからよ」

「えぇー?マークも行こうよ」

「残念、私とマークはケガにんなので海水浴は出来ません!レオナ一人で行ってきな!」

「なにそれ、ひとり占め?ずるい!」

あれ、なんかやっぱり、おかしな方向へ行かってないか?

 「そう言えば!レオナ、あのとき、マークに無理矢理キスしたでしょ!」

「無理矢理じゃないよ!マーク、受け入れてくれたもん!」

「嘘よ!マークは私の恋人なのよ!?そんなことないよね、マーク!?」

「マーク、どうなの?!私とキスするのイヤだったの!?」

なんだよ、これ。なんなんだ、この状況?

「いや…えぇと…あのときは、その、突然で、なんていうか…」

「なに!?認めるの?!最低!離婚よ!もう離婚!」

り、離婚て、結婚すらしてないだろうに…

「ひどいよ…そんな気もないのに私を受け入れるふりをしたなんて!」

ちょ、え、レオナ?まで何言い出すんだ!?

 俺がまるで意味が分からなくて、しかも動揺していたら、二人は顔を見合わせてから俺の方を見て、

ニンマリと、ハンナのお得意のあのいたずらっぽい、したり顔でニヤついてから、さらに声を上げて笑った。

 なんだよ、くそ!ハメられた!

 俺は腹立ちまぎれに、ビールをあおる。まったく、性質の悪いぞ、お前ら!



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