76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/23(日) 02:08:13.94 ID:6MYCh0Rn0
「そう。この一ヶ月の社長の動向はこちらで把握しておる。“にも関わらず”、社長はその間にも借金を重ねておる、そう何度も何度も。Pは、うちの若いもんの目を盗んでそんな事ができると思うか?」
巴の視線が鋭さを増す。
「まず不可能だろうな。少なくともこの一ヶ月の間にされた借金は社長が自らしたものではないし、それどころかそれ以前の借金にすら疑う余地が生じる」
77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/23(日) 02:10:36.52 ID:6MYCh0Rn0
今日はここまでです。
ありがとうございました。
訂正
>>76
78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/29(土) 07:29:54.16 ID:VJNZnUD00
「リストにあげられている会社は関東圏に集中してるんじゃが、一方ではそれ以外の共通項は見られん。一見しただけじゃったらな」
巴はリストの上から下へと指を這わせる。
「例えば、設立年にしても会社の経営陣にしてもバラバラじゃ」
79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/29(土) 07:48:03.18 ID:VJNZnUD00
「どういうことだ?」
「まぁ、全うな会社じゃなければ珍しい事でもないんじゃ。隠れ蓑、あるいは藁人形とでも言ったらいいんじゃろうか。そういう用途で”ガワ”だけの会社を持ってることなんてザラにあるんじゃ」
巴の指先から紙が離れ、テーブルの上を滑る。
80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/06/29(土) 07:54:29.54 ID:VJNZnUD00
更新まで少し空きます
81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/03(水) 08:47:34.98 ID:Hwmea2JT0
良いスレ発見
82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/11(木) 19:23:54.77 ID:jSf0V8bD0
6
モバマスプロダクションには千差万別、様々な個性を持ったアイドルが在籍している。
例えば、元婦警の経歴をもつトランジスタグラマー。
例えば、異国の血が流れる褐色の肌の溌剌な少女。
例えば、広島弁を話す気の強い極道の娘。
83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/11(木) 19:30:57.98 ID:jSf0V8bD0
桜井桃華
古くから続く桜井財閥の令嬢。
84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/11(木) 19:47:33.65 ID:jSf0V8bD0
「その根拠はなんだ?いきなりそんなことを言われても俺は納得できないぞ?こんなやり方はフェアじゃないし、桃華を辞めさせたいのなら事務所を潰す必要も、俺を殺す必要もないはずだ」
テーブルの下で握り締めた右手に汗が滲むのがわかった。
恐らく、顔もこわばっているだろう。表情が上手く作れない。
85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/13(土) 09:39:50.93 ID:GD4r91210
「流石に情報筋まで教える事はできんが、黒い部分のある金貸しならうちの親父のコネで調べられる。その結果じゃけえ、情報は信頼してもらってええ」
巴は桃華の写真と情報の書かれた紙を拾い上げると俺へと差し出した。
「封筒の中身には一通り目は通したんじゃろ?その中にこの資料が入っていた段階で、心の準備は出来ておったと思ったんじゃがのう」
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