2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:27:57.40 ID:gu+QoQ2No
小さく嘆息していると、目を覚ましていたエレンが私を見ていた。
「ミカ……サ?」
「おはよう、エレン。気分はどう?」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:28:28.07 ID:gu+QoQ2No
「……お前は?」
「何が?」
エレンが何を聞きたいのかはわかったが、あえてとぼけて問い返す。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:28:56.06 ID:gu+QoQ2No
「夏風邪だって」
返事はない。
「エレンは毎年夏になると風邪を引く」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:29:26.54 ID:gu+QoQ2No
「エレンは一昨年も夏風邪を引いた。エレンのことで私の記憶違いはない」
私が断言すると、エレンは憮然とした表情になった。
「今年は何が原因で風邪を引いたの?」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:29:53.36 ID:gu+QoQ2No
風があるとはいえ、暑いことには変わりなく、浮かんでいた汗が滴となり、頬に沿って流れた。
エレンはと見ると、彼もまたベッドの上で暑そうに眉をしかめている。
手近にあった薄手の教本を手に取り、扇いで風を送ってやると何か言いた気にこちらに視線を投げたが、結局は何も言わずに目を閉じた。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:30:26.51 ID:gu+QoQ2No
寝苦しそうな寝息を立てるエレンを見る。
少しは大人っぽくなったが、昔と何も変わらないエレンだ。
以前、誰かにエレンとの関係を聞かれたことがあった。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:30:54.91 ID:gu+QoQ2No
エレンと出会ってすぐの、彼の家に引き取られたばかりの私なら、迷うことなく家族だと答えただろう。
では、今は――。
エレンが大切なことには変わりはない。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:31:34.78 ID:gu+QoQ2No
エレンがアニと対人格闘の訓練をしている。
気持ちが落ち着かない。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:32:03.99 ID:gu+QoQ2No
エレンがクリスタと馬術について語っている。
胸が締め付けられるようだ。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 01:32:34.02 ID:gu+QoQ2No
エレンがサシャと楽しそうにご飯を食べている。
心がざわつく。
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