5:1[sage saga]
2013/06/23(日) 12:24:41.51 ID:ebCH2PLZ0
律子「……ふぅ、落ち着いた。 …もう帰りましょ」
机の上を少し片付けて、急ぎ帰るための身支度をする。
まるで、この冷たく寂しい事務所から一刻も早く去りたいかのように。
765プロと、安っぽい黄色のビニールテープで貼られた扉を開け、故障中と、
大きく書かれた張り紙が張られたエレベーターを恨めしそうに一瞥しつつ、階段を降りる。
カンカンカンと、ヒールと階段から織り成す無機質で単調なメロディを奏でながら、明日の予定を考える。
あずささんはオフで、亜美が写真撮影、伊織が雑誌のインタビューで……。
そんな事を考えながら降りていたら、ふとドアのガラスから漏れる明かりが目に付いた。
律子「あれは確か……、スタジオ?」
そう、こんな時間にも関わらず、何故かレッスンに使うためのスタジオの電気が点いているのだ。
電気代が勿体無い、と思うのは一瞬。 直ちに思い直し顔を強張らせる。
もしかしたら不審者かもしれない。 そう思いゆっくりと、見つからないように扉の向こうを覗く。
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