34: ◆.g97gKoujg[saga]
2013/06/30(日) 23:29:33.91 ID:mP8pxMhw0
後ろを振り返るとキリコが四五口径を構えていた。
恭兵は自分の右肩に鋭い傷みと熱い血が溢れ出すのを感じた。
「キリコ……てめぇ……ッ!!」
「聞き分けのない子は嫌いだよ」
冷徹な態度で返すキリコへ更に言葉を投げ掛けようとする恭兵の首に茨木の腕が絡み付いた。
「があッ!?」
茨木の腕は万力の様に恭兵の首をじわじわと締め付けていくーー。
「我が主に手を掛けた報いだ。往生しろ」
「止めろ、茨木」
少女は恭兵の首をへし折ろうとする茨木を制止した。
「……」
不服ながらも主の言葉を聞き入れた茨木は締め付ける力を調整して器用に絞め落とし、力の抜けた恭兵の身体をキリコの方へ投げ飛ばした。
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