過去ログ - 咏「健夜さん、一度だけでいいから私と――」
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◆kEnR9bcEp.
[saga]
2013/07/01(月) 01:59:06.58 ID:qQ6JEELU0
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小鍛治健夜は、夏になると東京での仕事が増える。
この季節は東京で麻雀のインターハイが開催されるからだ。
麻雀の大会は数多くあれど、これほど一般に浸透したものはないだろう。
年若い学生が仲間と協力し合い、同じ学生と全力で鎬を削って戦う姿は数多くのドラマを生み出す。それを見た人々に感動を与えると同時に、自身の若い頃を思い起こさせるのだ。
全国で放送されるこの大会は、もはやこの国の夏の風物詩と言ってもいいだろう。
そして、こういった競技の放送する上では解説者の存在は欠かせない。
多くの人が見るということは、それだけ様々な層が視聴するということである。麻雀のような専門性の高い競技では、目の前の攻防がどういった意味を持ったものであったのか俄かには理解できない者も少なくはない。
だからこそ麻雀のプロが招かれ、視聴者へ理解を促す為に解説を行うのである。
しかし、ただプロであればいいという訳ではない。先に述べたように、インターハイの放送は風物詩と呼ばれるほどの人気コンテンツなのだ。解説者として招くには相応の実力と人気が求められる。
特に全国大会のそれとなれば、トッププロの中でも一握りの者にのみ与えられる栄誉であり、一種のステータスであるとも言えるだろう。
そんな選ばれし役割を、健夜は毎年享受していた。既に一線を退いた者であるにも関わらず。
そのことに不平不満を覚える者は決して少なくない。少なくない……が、結局はそれを口に出すことは出来ない。
その卓越――否、逸脱した実力を疑う者は存在しないから。
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