過去ログ - 咏「健夜さん、一度だけでいいから私と――」
1- 20
189: ◆A74drPsuTA[saga sage]
2015/01/15(木) 23:34:50.42 ID:DXlfzVgT0

 大きな和了もなく、直撃もないので点数の移動としては緩やかだった。
 卓上は一之瀬プロと二階堂プロの一騎打ちの様相を見せている。
 三尋木咏と四条プロに至っては一度もその手牌を表に出していない。



190: ◆MvGQ5kLX6U[saga sage]
2015/01/15(木) 23:35:45.77 ID:DXlfzVgT0


 三尋木咏は決して間違った打ち方をしているわけではない。
 リスクを背負いつつも決して振り込まず、一直線に和了に向けて手を進めている。
 だが、それでも和了れない。
以下略



191: ◆MvGQ5kLX6U[saga sage]
2015/01/15(木) 23:37:20.28 ID:DXlfzVgT0


 一方、同じようにまだ一度もその手を晒していない四条プロであるが、三尋木咏とは対照的にその手牌は悪くない。
 むしろ、高打点を狙えるという面でいうならば卓の中で一番であるとも言えた。
 相手の速攻で和了りまでこぎつけていないということもあるのだろうが……虎視眈々と機を狙っているという方が相応しいだろう。隠したその牙を剥く時は近い。
以下略



192:名無しNIPPER[sage]
2015/01/16(金) 00:51:57.93 ID:VCmx+caSo
乙ー


193:名無しNIPPER[sage]
2015/02/13(金) 20:15:39.64 ID:t5KpItY20
来ない


194:名無しNIPPER[sage]
2015/02/16(月) 08:19:50.08 ID:S8Wt+kol0
一ヶ月経過


195:名無しNIPPER[sage]
2015/02/27(金) 00:11:44.93 ID:kgwm7wDNo



196:名無しNIPPER[sage]
2015/03/08(日) 07:27:03.74 ID:9Q4iKLcg0
後一週間


197:名無しNIPPER[sage]
2015/03/10(火) 02:50:10.96 ID:9KHFPkbno
ぐぬぬ


198:名無しNIPPER
2015/03/12(木) 21:38:37.09 ID:S6O8HHvnO



199:名無しNIPPER[sage]
2015/03/15(日) 12:21:11.79 ID:Kb5SzhVHo



200: ◆MvGQ5kLX6U[saga sage]
2015/03/15(日) 23:57:41.46 ID:DtmfmbSP0

 一之瀬プロの親番。まるでそれが当然の権利であるかのように、一之瀬プロは先制リーチを仕掛ける。
 早い順目での親のリーチ。振り込んでしまわないことが重要となる局面を作り出し、一之瀬プロが圧倒的優位に立つ。
 しかし、

以下略



201: ◆MvGQ5kLX6U[saga sage]
2015/03/15(日) 23:59:29.68 ID:DtmfmbSP0

 二条プロは即座に降り。一発消しもできず、無理する局面ではないという判断。
 そして、三尋木咏は――親のリーチに対して生牌のドラを切った。
 その場にいた……いやテレビモニターの向こうにいた者も、その全てが我が目を疑った。
 悪手。
以下略



202: ◆MvGQ5kLX6U[saga sage]
2015/03/16(月) 00:02:11.92 ID:+9xi2U5w0


 自室のテレビで観戦していた健夜も、三尋木咏の敗北が脳裏をよぎった。
 彼女からしても咏の打牌は悪手としか思えなかったのだ。
 だが、とある可能性に気がつく。
以下略



203: ◆MvGQ5kLX6U[saga sage]
2015/03/16(月) 01:00:20.00 ID:+9xi2U5w0

 三尋木咏の打牌を目の当たりにし、最も驚いているのは同卓している面々だった。
 日本のエースと呼ばれる彼女の実力を知っているからこそ、信じがたい打ち筋。
 だが――否、だからこそ。
 当然ではあるが、対局している彼女達には、他の観戦者と違って三尋木咏の手牌は見えない。
以下略



204: ◆MvGQ5kLX6U[saga sage]
2015/03/16(月) 01:02:03.97 ID:+9xi2U5w0


 手牌が見えない中、それでも相手の手が張ったと察する手がかりはいくつかある。
 それは捨て牌の流れだったり、相手から感じられる気配だったり、根拠があるものもあれば、根拠のないオカルトと呼ばれる類のものだったりもする。
 相手のリーチに対しても引かずに押していく、なんていうのはその中でも最たるものだろう。
以下略



205: ◆MvGQ5kLX6U[saga sage]
2015/03/16(月) 01:27:38.83 ID:+9xi2U5w0


 あるいはそれは、三尋木咏の一手以上に視聴者を混乱させたかもしれない。
 彼らには三尋木咏の手牌が見えていたから。
 彼らは三尋木咏と対峙していたわけではないから。
以下略



206: ◆MvGQ5kLX6U[saga sage]
2015/03/16(月) 01:28:49.03 ID:+9xi2U5w0


 次局。今まで引きに全く恵まれなかった三尋木咏の手牌が回り出す。
 それは彼女の打ち筋に、牌がようやく追いついたといえるかもしれない。
 試合の流れが変わったのは誰の目にも明らかだった。
以下略



207:名無しNIPPER[saga sage]
2015/03/16(月) 01:34:31.04 ID:+9xi2U5w0

更新が遅く、もうしわけありません。
だらだらと続けていたオリキャラ()との対局を漸く決着させることができました。

麻雀はろくにできないので詳しい描写をせずに、それでいて闘牌的なことはさせてみようと目論んだ結果、
以下略



208:名無しNIPPER[sage]
2015/03/16(月) 03:42:30.05 ID:gcY++kRZo
乙です


209:名無しNIPPER[sage]
2015/04/14(火) 23:44:44.08 ID:4dp+9el2O



209Res/80.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice