過去ログ - 愛「ママなんて、だいっきらい!!」
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93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 23:01:29.63 ID:tRJph1vFo
サイネリア『ありまシタ! これは当たりっぽいデス!』
絵理「!」
スマホの画面にURLがペーストされる。
94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 23:05:54.05 ID:tRJph1vFo
泣き疲れて、ベンチにへたりと座ってぐすぐすしていた愛は、そのときようやくケータイが鳴っていることに気付いた。
愛「はい、もしもし……?」
小鳥『ああ愛ちゃん。よかった。私がわかるかしら』
95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 23:08:52.09 ID:tRJph1vFo
焦燥や心配を見せることなく、静かに、慈しみをこめて小鳥は話す。
小鳥『ねえ愛ちゃん。お母さんも、プロデューサーさんも、愛ちゃんのことがきらいなわけじゃないの。好きだから、大切だから、こうやってすれ違ってしまうものなのよ。
だから心配しないで、愛ちゃんは愛ちゃんのままでいてほしい』
96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 23:10:15.24 ID:tRJph1vFo
それでも、前に進みたいと思った。
今逃げたら、それこそ子供だっていうことを認めることになるんじゃないか。
だから、向き合わなくちゃ。
辛いことを、受け入れなくちゃ。
97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 23:13:13.05 ID:tRJph1vFo
小鳥『あら? 王子様を導く妖精を気取ろうと思ったんだけど。それじゃあ、がんばってね!』
電話が切れる。
プロデューサーは公園の真ん中へと、愛の立っているところへとゆっくり歩いてきた。
98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 23:15:39.82 ID:tRJph1vFo
P「言い訳はしない。俺は逃げた。そのことについて愛が怒るのは当然だ」
愛「あたし、怒ってなんていません!」
P「だけど、」
99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 23:18:03.87 ID:tRJph1vFo
そんな愛の様子に、プロデューサーは自分の頭をぶん殴りたい気持ちに駆られた。
――愛ちゃんだってひとりの女の子なんですよ? プロデューサーさんと会うときはオフなんだってこと、わかってあげてくださいね
俺はばかか。
100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 23:20:38.21 ID:tRJph1vFo
ちら、と白い粒が空から舞い降りてきた。
愛「ゆき……」
P「ああ。……いっしょに帰ろう。愛」
101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 23:23:04.68 ID:tRJph1vFo
絵理「……そうですか。いえ」
事務所で静かに絵理は電話していた。
相手はプロデューサーである。
102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 23:25:15.86 ID:tRJph1vFo
サイネリア『にゅふふ、愛ちゃんがあの男とくっつかなくて、じゃないんデスか?』
愉快そうなサイネリアを絵理はじっとりと睨んだ。
サイネリア『睨まないでくだサイよ〜! それで、これからどうするんデスか?』
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