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2013/07/02(火) 23:08:30.81 ID:beAzPYdzo
 みく「Pチャーン! みく、疲れたにゃあー」 
  
 あの頃はみくのお仕事が終わると、Pチャンはいつも、よくやったな、ってみくの頭を撫でてくれた。 
 今日は久しぶりのお仕事だったから、絶対に撫でてくれるはず。 
 早く撫でてほしくて、撮影の様子を見ていたPチャンのもとへ走っていく。 
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2013/07/02(火) 23:09:41.02 ID:beAzPYdzo
 スタッフA「前川さん! 上! 危ない!」 
  
 みく「え?」 
  
 天井からみくの頭めがけて、照明が落ちてきていた。 
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2013/07/02(火) 23:12:02.81 ID:beAzPYdzo
 Phase 2 
 気が付けば、そこは真っ暗な世界。もう夜になってしまったのだろうか。 
 ……何も思い出せない。けれど、少しずつ思い出してきた、ような気がする。 
 たしか、みくはスタジオで撮影をしていたはず。でも、周りを見回しても誰もいない。 
 周りにあるのは、枯れた木のようなものだけ。 
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2013/07/02(火) 23:14:17.59 ID:beAzPYdzo
 ???「ようこそ、怨みの門へ」 
  
 みく「うわあっ!」 
  
 真っ黒な衣装を身に纏ったその人は、いきなりみくの目の前に現れた。いきなりすぎて、思わず叫んでしまうほど驚いてしまった。 
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2013/07/02(火) 23:15:11.01 ID:beAzPYdzo
 みく「待って!」 
  
 イズコ「何?」 
  
 みく「あ、あの、一緒にいてほしいな、って。こんな所に一人でいたら、おかしくなりそうで」 
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2013/07/02(火) 23:16:06.82 ID:beAzPYdzo
 みく「のっ、呪い殺す!?」 
  
 イズコ「ただし、人を殺めたものは地獄へ行き、再生のない苦痛を味わうことになるわ」 
  
 みく「呪い殺すだなんてとんでもないにゃ! そんなこと、みくはしないよ!」 
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2013/07/02(火) 23:17:11.93 ID:beAzPYdzo
 Phase 3 
 ちひろ「プロデューサーさん、みくちゃんのご両親、明日には来れるそうです」 
  
 P「……そうですか」 
  
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2013/07/02(火) 23:18:38.19 ID:beAzPYdzo
 P「ちひろさん、何するんですか」 
  
 ちひろ「ごめんなさい、すぐにプロデューサーさんを止める方法が、他になくて」 
  
 ちひろ「プロデューサーさん、それだけは、それだけは言っちゃ駄目です」 
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2013/07/02(火) 23:20:30.18 ID:beAzPYdzo
 イズコ「さて、どうする? まだこっちにいる?」 
  
 うん。きっと、ちひろさんは大丈夫かもしれない。でも、Pチャンの事が心配だから。なんだか、今にも消えてしまいそうで、とっても心配なの…… 
  
 イズコ「いつ戻ってきてもいいわ。でも、決断の期限は守って頂戴」 
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2013/07/02(火) 23:24:15.05 ID:beAzPYdzo
 その時、みくは気づいていなかった。プロデューサーのアパートに着くまで、二人の重なった手の位置が、少しもずれていなかったことに。 
  
  
 みくと別れ、怨みの門に戻ったイズコの前に一匹の蛙が現れた。 
  
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