892:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:28:33.36 ID:hYzcSBUeo
だが、それはインデックスの身体から発せられた音ではない。
不思議に思った彼女は恐る恐る顔を上げ、ゆっくりと目を開く。
そこにいたのは、ふわりと羽根のように宙を舞う風斬氷華だった。
893:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:29:00.48 ID:hYzcSBUeo
その時、うつ伏せに倒れていた石像から歯車に何かが挟まったような音がした。
恐らく立ち上がろうとしているのが、風斬の一撃が構造を歪めてしまったのだろう。
そして、込められる力に比例して軋む音は徐々に大きくなり不気味さを増していく。
894:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:29:42.67 ID:hYzcSBUeo
それでも、風斬氷華は微動だにせず、ただ目の前のゴーレムを見据えていた。
―――まるで、切腹する覚悟を決め呼吸を整える侍のように
895:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:30:26.90 ID:hYzcSBUeo
風斬は何も言わず、インデックスの盾になるように両手を思いっきり広げた。
泥で塗り固められた屈強な肉体を持つ石像と華奢な身体を持つ少女。
傍から見れば、力量差など比べるはずもないはずの組み合わせ。
896:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:30:56.28 ID:hYzcSBUeo
「ひっ……ぁ……!?」
「ふぎゃあ! しゃァァあああ!!」
897:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/13(日) 19:37:06.34 ID:hYzcSBUeo
今日の投下はここまでです。
後二回の投下でこのスレを終わらせたいと思います。
次スレはその時冒頭が出来てから出来てから、立てます。
898:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/13(日) 19:38:08.38 ID:ff6u33jB0
乙
ヒューズさんが
輝いてるぜ
899:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/13(日) 19:43:59.94 ID:nq3+A8aZo
乙です
900:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/14(月) 08:39:33.70 ID:AK7gAJFvo
乙でした
901:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/16(水) 18:48:17.18 ID:azkn5kaNo
どうも、>>1です。
非常に短いですが投下
902:モヤシンズグリード ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/10/16(水) 18:49:12.58 ID:azkn5kaNo
九月一日 午後三時 とある廃墟の屋上
恐らくそこは元々空中庭園として使われていたのだろう。
だが、水を与えられなくなった土は、すっかり乾いてひび割れており
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